マーク・テレア（ブルーズ）

ウェストオークランド出身で、ラグビーの名門マッセイハイスクール時代に頭角を現し、2016年にノースハーバーのカウンティーズ・マヌカウ戦で、州代表選手権デビューを果たしたあと、2020シーズンはタスマン・マコに移籍し、2022年からは再びノースハーバーに戻った。

2020年、ブルーズでスーパーラグビーデビューを果たしたが、コロナ禍のため大会は途中で中止された。その後、スーパーラグビー・アオテアロアで活躍し、タスマン・マコでも州代表選手権で優勝に貢献した。

2021年はスーパーラグビー・トランス・タスマン大会でトライを量産し、ブルーズのWTBとしてポジションを確固たるものにした。2022年にオールブラックスXVチームへ選出。2023年、スーパーラグビー・パシフィックでチーム最多トライとなり、オールブラックスにも選出された。

ワールドカップのフランス大会では4試合で3トライを挙げた。2023年のブルーズ年間最優秀選手だけでなく、ワールドラグビーの年間最優秀ブレイクスルー（新人賞）選手に選ばれた。体格にも優れており、しなやかでスピードのあるランが武器のウィンガーだ。

◆南アフリカ出身の父とサモア出身の母を持ち、母方の祖父母に育てられた。幼少期は元南アフリカ代表WTBブライアン・ハバナに憧れていた。兄弟が23人おり、2019年には兄を暴行事件で亡くしている。

TEXT by 斉藤健仁