ダミアン・マッケンジー(ギャラガー・チーフス)
注目選手紹介
ダミアン・マッケンジー
Damian McKenzie
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生年月日
1995年4月20日
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身長/体重
175cm/81kg
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ポジション
FB(フルバック)
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所属
ギャラガー・チーフス
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ニュージーランド代表キャップ
47
※2023年ワールドカップメンバー
日本でもプレーしたスキルフルな「微笑みの貴公子」
ニュージーランド南部のインバーカーギル出身で、高校はクライストチャーチで過ごし、その後はワイカトでプレー。スーパーラグビーではチーフスに所属する。
2014年、U20ニュージーランド代表では、SO(スタンドオフ)として存在感を示して、2015年にスーパーラグビーデビューを飾ると、マオリ・オールブラックスにも選出。2016シーズンはスーパーラグビーで199得点、10トライ、ともにリーグ2位につけるなど躍動。オールブラックスに選出され、10月には念願の初キャップを獲得した。
2017年、チーフスでSOとしても名声を高めると、2018年はスーパーラグビーを運営するSANZAARの最優秀選手に選出された。オールブラックスでは、FBとしてコンスタントに試合へ出場し続けたが、2019年4月に膝を負傷してしまい、ワールドカップに出場することができなかった。
それでも、2020年のスーパーラグビーで復帰すると、すぐに存在感を示してオールブラックス復帰も果たした。2021年のスーパーラグビー ・アオテアロアでは、111得点を挙げて得点王に輝き、プレーオフ決勝でクルセイダーズに13-24で敗れたものの、チーフスの躍進に大きく貢献した。
2021年末にニュージーランド協会との契約が切れるのに伴い、日本でのチャレンジを決断。東京サントリーサンゴリアスで1シーズンプレーしてリーグワン初代得点王とベスト15に輝き、チームの準優勝に貢献した。
帰国後はチーフスに復帰、2023年のスーパーラグビー・パシフィックでは191点を挙げて得点王に輝いた。オールブラックスでも、2023年ワールドカップのスコッドに入り、5試合で5トライ、53得点を挙げて準優勝に貢献した。
スピードとステップを生かした積極的なランでトライに絡み、プレースキックの精度も高い。FBだけでなくSOとしてもプレー可能だ。プレースキック前の笑みが特徴的で、「微笑みの貴公子」とも呼ばれ日本でもお馴染みだ。今回の来日でも、ランやステップはもちろん、プレースキック前のルーティーンに注目が集まるだろう。
◆実家は農家でラグビーをしていなかったら、競走馬のトレーナーを目指していたという。最近はゴルフが趣味。サンゴリアス入団は尊敬するボーデン・バレットの勧めがあったからだという。2021年、チームメイトと自身の愛称でもある「Grins」(グリンス)という缶カクテル飲料のビジネスを始めた。
TEXT by 斉藤健仁