フィンレー・クリスティー（ブルーズ）

スコットランド生まれだが、7歳でニュージーランドに渡り、8歳でラグビーを始めた。最初はFL（フランカー）だったが、11歳でSHに転向する。10代はラグビー以外に体操もやっており、ニュージーランド代表に選ばれたこともある。

オークランドのセント・ケンティガンズ・カレッジで学んだ後、自動車整備士になるつもりだったが、ラグビーを続けるためクライストチャーチに渡り、カンタベリー大学に進学して商業を学んだ。

2016年にタスマンで州代表選手権デビューを果たし、その活躍が目を引き、2017年にチーフスと契約を結んだ。 チーフスで1シーズンプレーした後、2017年にタスマンが州代表選手権でファイナルに進出した際の中心選手となった。2018・19シーズンはハリケーンズでプレーし、2020年にブルーズへ移籍した。

2021年、ブルーズでブレイクし、攻撃的なプレーが評価されてオールブラックスに初めて選ばれ、2021年のトンガ代表戦でテストマッチデビューを飾った。

2023年にはワールドカップメンバーにも選出され、アーロン・スミス（トヨタヴェルブリッツ）の控えとして、決勝を含む4試合に出場した。今季はブルーズで結果を出し、オールブラックスの中軸になることが期待されている。

◆母親の家系から受け継いだ髪の色から、「レッド」という愛称でも親しまれている。ニュージーランド代表資格は居住年数で得た。1つ上の兄・グレガーもラグビー選手で、現在はスコットランドのクラブチームでプレーしている。

TEXT by 斉藤健仁