#30 Honda HRC
#30 Honda HRC

- バイク
- HONDA CBR1000RR-R
- タイヤ
- ブリヂストン
- クラス
- EWC
今やF1、SUPER GTなど4輪レースにも登場するようになった「HRC」のロゴ。そのルーツは2輪レースにおけるホンダのワークス活動にある。HRCとはホンダ・レーシング・コーポレーションのイニシャルで、メーカー直属のワークスチームとしてレースをするための会社だ。2輪レース界においては「Team HRC」=ホンダワークスチームということは知っておきたい知識。「Team HRC」として鈴鹿8耐で初優勝したのは1985年。以降、「OKIホンダ」「CABINホンダ」「セブンスターホンダ」「レッドブルホンダ」などメインスポンサーごとにチーム名称を変えながら、優勝を至上命題にして挑戦してきた。2022年の鈴鹿8耐ではホンダ車としては8年ぶり、ホンダワークスチームとしては14年ぶりの優勝を飾る。Team HRCが走らせるワークスマシンは他のプライベーターが使うマシンとは全く別物のスペシャルマシン。2024年は鈴鹿8耐で3連覇を達成し、今年はライバルのヤマハワークスが参戦する中、4連勝を狙う。
Rider Profile
高橋 巧(たかはし・たくみ)
埼玉県出身の35歳。2005年から全日本ロードレース選手権に参戦し、2008年にはGP250クラスで初の全日本王座に輝く。JSB1000クラスにステップアップをしてからは名門「ハルクプロ」のエースとして活躍し、2010年には鈴鹿8耐で初優勝を達成。その後、エースとして2013年、14年と連覇を成し遂げた。2020年からは海外を舞台にレース活動し、2022年は8年ぶり4度目の鈴鹿8耐優勝を達成。2023年も連勝し、宇川徹が持つ最多5勝の記録に並美、ついに2024年はて鈴鹿8耐史上最多の6回目の優勝を達成した。現役ライダーでこれだけ多くの優勝回数を誇るライダーは日本人では他におらず、すでにそう簡単には打ち破れそうにない記録になっている。
ヨハン・ザルコ(フランス)
フランス・カンヌ出身の35歳。2009年にロードレース世界選手権125ccクラスにデビューし、2012年には日本グランプリ(もてぎ)で初優勝を果たす。2015年、16年とMoto2クラスでワールドチャンピオンに輝いた後、2017年にMotoGPに昇格。ヤマハのサテライトチームでいきなり優勝争いを見せ、ポスト・ロッシの呼び声も高かった。しかし、あと一歩で優勝には至らず、2019年にはワークスシートを求めてKTMに移籍するが苦戦。2020年からはドゥカティのサテライトチームで戦い2023年、念願の初優勝。2024年はホンダに移籍し、鈴鹿8耐への初出場で初優勝を飾った。そして、今季はMotoGPでも活躍。地元フランスGPでは雨のトリッキーなレースで奇跡的な優勝を果たし、大きな感動を世界に与えた。
イケル・レクオーナ(スペイン)
スペイン・バレンシア出身の25歳、イケル・レクオーナは2020年、21年とロードレース世界選手権の最高峰MotoGPクラスでKTMのライダーとして活躍。翌2022年はホンダのスーパーバイク世界選手権(WSBK)のライダーに抜擢され、同年の鈴鹿8耐に出場して初優勝を飾った。その後もホンダのWSBKライダーとして活躍しているものの、鈴鹿8耐出場のチャンスはなく、今年が3年ぶりの参戦となる。今季のWSBKでは開幕戦こそ怪我で欠場となったものの、それ以降は安定してシングルフィニッシュを続けており、鈴鹿8耐でもさらなる活躍が期待される。