チーム&ドライバー紹介
#73 SDG Team HARC-PRO.Honda
- バイク
- ホンダCBR1000RR-R
- タイヤ
- ブリヂストン
- クラス
- EWC
全日本ロードレース選手権JSB1000クラスを戦う名門チーム。2021年まで「MuSaShi RT HARC PRO」として活動していた。現在はSDGの支援を受け活動しているが、母体となる「ハルクプロ」は2010年、2013年、2014年と鈴鹿8耐優勝を成し遂げた強豪。また鈴鹿8耐だけでなく、2017年のJSB1000クラスでのチャンピオンをはじめ、数多くの全日本王座を獲得してきた。ハルクプロの卒業生には高橋巧、水野涼、浦本修充ら現在は海外で活躍するライダーが多く、若手の登竜門的チームだ。今年はレギュラーの名越哲平がホンダワークスTeam HRCからの参戦となるため、ST1000で連勝中の國井勇輝、そしてMoto2のマリオ・アジなど期待の若手を走らせるフレッシュな顔ぶれとなった。
Driver Profile
浦本修充(うらもと・なおみち)
東京都出身の30歳。現在は海外を拠点にプロライダーとしてレース活動を行う浦本修充。ポケバイからレースを始め、2009年に全日本ロードレース選手権J-GP3クラスに参戦。2010年から名門「ハルクプロ」の所属となる。J-GP3、ST600、J-GP2のそれぞれのクラスでホンダ期待の若手として注目を浴びていたが、2016年に「Team KAGAYAMA」に移籍。J-GP2クラスで見事シリーズチャンピオンを獲得し、2018年からはスペイン・スーパーバイク選手権に参戦している。2020年にシリーズランキング4位を獲得するなど活躍を見せ、地位を確立。2022年の鈴鹿8耐では古巣のハルクプロ(現SDG Team HARC PRO.Honda)から声がかかり、同チームから3年連続の出場となる。
國井勇輝(くにい・ゆうき)
東京都出身の21歳。2016年にIdemitsu Asia Talent Cupに参戦し、ランキング6位を獲得。CEV Moto3選手権を3年間経験して結果を残し、2020年から2年間は世界選手権Moto3に参戦した。Moto3時代に身体が大きく成長したことで、グランプリ時代は苦戦したが、2022年からは全日本ST600に参戦。今季は1000ccのST1000にステップアップし、いきなり優勝争いを展開。鈴鹿8耐の出場も決まっていたが、レース直前にトレーニング中の自転車事故で大怪我を負い、シーズンを棒に振る。ただ、今後のホンダのエースライダー候補の一人であり、全日本ST1000では2連勝を飾るなど好調で、今年はリベンジの鈴鹿8耐に挑む。
マリオ・アジ(インドネシア)
インドネシア出身の20歳。2018年にAsia Talent Cupに出場した後、翌年からはRed Bull Rookies Cupに参戦。2022年からはロードレース世界選手権Moto3に参戦し、今年はMoto2にステップアップした。一貫してHonda Team Asiaからグランプリに参戦しており、インドネシアの大きな期待を担うライダーだ。今年参戦するMoto2では少しずつアジャストし、入賞も経験。鈴鹿8耐を通じて更なる成長を期待したいアジアの若手だ。