#21 YAMAHA RACING TEAM
#21 YAMAHA RACING TEAM

- バイク
- YAMAHA YZF-R1
- タイヤ
- ブリヂストン
- クラス
- EWC
2025年は6年ぶりにヤマハのワークスチームが鈴鹿8耐に参戦する。ヤマハ発動機の創立70周年を記念したアニバーサリーイヤーの電撃的な復活撃だ。 ヤマハ発動機は鈴鹿8耐には1985年に初めてワークス参戦。1987年に初優勝を飾っている。ホンダワークスの対抗馬として激しい優勝争いを繰り広げた。1990年代には芳賀紀行/コーリン・エドワーズ組の優勝などスプリント耐久化した8耐に若手選手を積極起用するなどのトレンドを作った。1996年以来勝てない状態が続いていたが、2015年にYZF-R1をリニューアルしてワークス参戦。そこから4連覇を達成したが、2019年を最後に鈴鹿8耐にはワークスチームを出場させず全日本JSB1000だけへの参戦が続いていた。アニバーサリーイヤーということもあり99年のYZF-R7をイメージした赤と白のカラーリングになり、当時と同じ「YAMAHA RACING TEAM」を名乗って参戦する。
Rider Profile
中須賀克行(なかすが・かつゆき)
北九州市出身の43歳の中須賀克行は言わずと知れた全日本JSB1000の絶対王者的存在のベテランライダー。2005年にJSB1000にデビューして以来、これまで11回のチャンピオンを獲得。勝利数も90勝を超える、誰も追いつけない大記録を現在も更新し続けている。鈴鹿8耐には2005年に決勝を走らないサードライダーとして初出場し、2006年からはYSP&PRESTO RACINGのエースとして参戦していた。鈴鹿8耐でのポールポジションは過去4回あり、ワークスが復活する2015年以前にもYART YAMAHAの一員として2回ポールを獲得している。鈴鹿8耐への参戦は6年ぶり。2019年、カワサキワークスに敗れた借りを返すべく挑む。
ジャック・ミラー(オーストラリア)
オーストラリア・クイーンズランド出身のMotoGPライダー、ジャック・ミラーは16歳の時に125ccクラスでグランプリデビュー。2012年からMoto3に参戦し、2014年位には6勝をマークしてランキング2位を獲得した。翌2015年にはMoto2をスキップしてホンダからMotoGPに飛級昇格。2016年にはオランダGPで初優勝を達成した。2018年からはドゥカティに移籍し、2021年にはドゥカティワークスに昇格。昨年までの2年間をKTMで過ごし、今季はヤマハにスイッチしたプラマックレーシングのライダーになった。鈴鹿8耐への出場は2017年の1回のみ。ホンダのワークスマシンを貸与された「ハルクプロ」から出場し優勝が期待されていたが、チームメイトの転倒で優勝争いからは脱落してしまった。今年はその時優勝を争ったライバル、ヤマハワークスに加わってリベンジに挑む。
アンドレア・ロカテッリ(オーストラリア)
イタリア出身の28歳、アンドレア・ロカテッリは2014年からMoto3世界選手権にフル参戦。Moto3、Moto2で7年間闘った後、2020年にヤマハでスーパースポーツ世界選手権に参戦。15レース中12勝という圧倒的な速さでチャンピオンとなり、2021年にスーパーバイク世界選手権(WSBK)のヤマハトップチームのライダーに抜擢された。WSBKではルーキーイヤーから表彰台を獲得する速さを披露。常に目立つ走りではないものの、シングルフィニッシュを飾り続ける安定した走りはWSBK随一。その安定ぶりは初出場となる鈴鹿8耐で大きな強みとなるだろう。WSBKの実質的なヤマハエースとなった今季は初優勝も達成。安定感に加え、勢いが増してきたロカテッリの走りに注目だ。