コースの特徴
1年前にカヴェンディッシュの「史上最多タイ」ステージ34勝目を祝ったカルカッソンヌが、再び大集団スプリントを受け入れる。ラスト約6kmは完全に同じ道が使用され、同じ場所にフィニッシュラインが引かれた。
中央山塊の西端ロデスから走り出す前半は、当然ながら無数のアップダウンに満ちている。75km地点で3級峠を過ぎると、徐々に起伏は少なくなっていくものの、それでもオキシタニーの道が完璧に平坦になることもない。終盤には再び3級峠からの、小さな起伏の連続が待ち受ける。
ただ中央山塊南端を迂回するようにして描かれたコースに、スプリンターたちに越えられないほどの上りは存在しないはずだ。残り25kmからは下り基調で、ラスト10kmはほぼ平地を走る。
ユネスコ世界遺産に登録された城塞都市カルカッソンヌの、市街地フィナーレへは、ラスト1km直前の直角カーブから突入する。道幅はたっぷりと広め。残り600mで改めて左カーブをこなし、さらにラスト200mで最後の緩やかな左カーブ。1年前のカヴはここを前から4番目でクリアし、直後に発射台後輪から飛び出した。
翌日は休息日。幸いにも移動は一切なく、週明けのピレネー最終決戦に向け、選手たちはゆっくりと体力回復に努めることができそうだ。
Fumyのステージチェック
ピュアスプリンターが活躍できるステージになると思います。ようやく、です。まあ、翌日が休息日ですから、このステージは、総合系にとっては早めの休息日になるかもしれません。
いや、でも、このステージも起伏はあるんです。……ただ、コースプロファイル見る限りはギザギザですけど、前日とはまた感じが違うギザギザなんですよ。そういう風に見えるだけで、実はかなり平坦なんじゃないかと。5km・4%の上りは、普通ならスプリンターにとっても大して問題ではないです。
ただスプリンターたちは、ここまでの山岳続きで、すでに脚を削られてるんですよね。前日のステージもきつかったですし。そうなると、やっぱり、ヤスパー・フィリプセンのような選手が勝利を争ってくるんじゃないかな。ファビオ・ヤコブセンはスプリント自体なら最速レベルだけど、肝心の脚が残ってなさそうな気がします。
ワウト・ファンアールトはもちろん行けると思うんですけど、山でどこまで総合系リーダーのために仕事してきたか。それ次第じゃないでしょうか。ただ、もしもスプリントできる脚が残っているのであれば、チームとしても、スプリントさせてあげたいと考えるんじゃないかな。他にもスプリントに持ち込みたいチームが絶対にあるから、そういう展開になっていくでしょう。
ラスト1kmの地形は……うん、大丈夫。ここはスムーズに行けます。そんなに難しいスプリントにはならないはずです。
解説:別府史之 / 文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
46KM/H | 44KM/H | 42KM/H | 46KM/H | 44KM/H | 42KM/H | ||
0km地点 | スタート地点 | 13:15 | 13:15 | 13:15 | 20:15 | 20:15 | 20:15 |
68.9km地点 | 3級山岳 | 14:45 | 14:49 | 14:53 | 21:45 | 21:49 | 21:53 |
147km地点 | 中間スプリント | 16:27 | 16:35 | 16:45 | 23:27 | 23:35 | 23:45 |
154.6km地点 | 3級山岳 | 16:37 | 16:46 | 16:56 | 23:37 | 23:46 | 23:56 |
202.5km地点 | ゴール地点 | 17:39 | 17:51 | 18:04 | 0:39 | 0:51 | 1:04 |