ツール・ド・フランス2022
栗村修の脳内選手プロフィール
昨年実施した「栗村修のビギナーズガイド」改め、新たに5選手を追加してお送りする、題して「栗村修の 脳内選手プロフィール」。J SPORTSサイクルロードレースの解説でおなじみの栗村修さんが、想像力を爆発させて注目選手の魅力を独自解説。妄想アンケートでは、選手のパーソナリティーを分かりやすくイメージしていただくために《完全妄想》で勝手に回答しました。是非、お楽しみください!
\Pick up/
注目選手
2021年の選手は昨年特集した選手です。古い情報が含まれる場合がございますの で予めご了承ください。
2022年大会への出場が予定されている選手です。

マテイ・モホリッチMatej MOHORIČ
絶品アウトインアウトで
固定概念を打ち破れ
そんな彼の最大の武器といえば超高速ダウンヒルです。トップチューブの上にしゃがむようにして空気抵抗を減らす「スーパータック」は別名「モホリッチ乗り」と呼ばれており、彼が初めてそれを披露したときには話題になりました。この走法は高速ダウンヒルを実現でき、その後ほぼ全てのプロ選手が取り入れる様になったものの、一般のサイクリストがマネをすると危険ということもあって、昨年UCIによって禁止されてしまいました。
モホリッチ乗りを封じられた彼は今年のミラノ〜サンレモで、UCI規則には抵触しない新たな大技を繰り出します。その秘密兵器は「ドロッパーシートポスト」。オフロード系のバイクで使われる、サドルがついている棒の部分が上下に可変し、下り区間でバイクを低重心化させるシステムを導入したのです。結果は見事下りでライバルを突き放して優勝。ロードレースでこれを使うという発想もまた、固定概念を打ち破るものでした。
サイクルロードレースの長い歴史の中で、誰もやらなかった走法を編み出し、常識を捨てて新たな機材を導入する・・・その発想力にはただただ驚かされます。勝利への貪欲さとベンチャー魂を感じますね。きっとお酒に酔ったときには「俺は固定概念が大嫌いなんだ!やってみて規制されたらやめたらいいじゃん!」とチャーミングな八重歯をのぞかせながらモホリッチ節を炸裂させているに違いありません。
新たなアイデアを閃いては即実行する彼ですから、もし会社員だったら「新規事業部」への配属がオススメです。きっと新たな売上に貢献してくれるはずです。また、ダウンヒルを得意としている彼は加減速の少ないスムースなアウントインアウト走法が信条。街中で「必要以上にブレーキを踏む車」を見かけたら、きっと八重歯で噛みつきたくなるほどイラッとするでしょう。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ好きこそ物の上手なれ
-
向いてそうな仕事メッセンジャー
-
好きそうな動物インパラ
-
休みの日にしそうなことマリオカート
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと日によって違う
-
好きなものは...絶妙のタイミングを見計らって食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは新規事業部のエース
-
他人から言われて嬉しそうな言葉いつも固定概念を打ち破るよね
-
子供の頃に先生から褒められたことキミは自分の強みがわかっているな
-
街中で見るとイラッとする他人の行動必要以上にブレーキを踏むクルマ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖規制(UCI規則)はキライなんだよ
-
自転車のココに拘っていそうシートポスト
-
得意そうな教科実は理系
-
羨ましポイント仕事を楽しむ力
-
お風呂で最初に洗う場所歯磨き(八重歯)
-
乗ってそうな車86

ファビオ・ヤコブセンFabio JAKOBSEN
瀕死の重傷から蘇った
プロフェッショナルスプリンター
復帰後初のグランツール(ブエルタ・ア・エスパーニャ2021)でステージ優勝したときも、しっとりと喜んでいた様子が印象的でした。周囲の人たちが祝福に来てくれる一方で、泣くこともなく、感情を爆発させることもなく、淡々とチームメイトと握手をしていて喜びを分かち合っていた姿はプロフェッショナルな美しさを感じました。
そんな彼ですが、大事故の原因を作ったフルーネウェーヘンへの恨みは深いようで、らしからぬ攻撃的なコメントを発言することもあるようです。きっと彼にとって「斜め」であることは最大の敵であり、街中で「斜めに歩いている人」をみたらイラっとするに違いありません。
同チームの生ける伝説スプリンター、マーク・カヴェンディッシュと比較されがちな彼ですが、本人はいたって冷静で「カヴェンディッシュとはうまくやっているし、あまり煽らないでくれ。僕は僕のやるべきことを粛々とやっていく」とメディアの過剰な煽りもなんのその。チーム側も今年のツール・ド・フランスはヤコブセンが軸になることを発表しています。カヴェンディッシュはおそらく来年に移籍すると思いますが、瀕死の重症から蘇ったヤコブセンの前に、一度は引退しかけたカヴェンディッシュが同チームのライバルとして存在したことは、ヤコブセンを大きく成長させる試練になったと思います。
「みんな生きていることにもっと感謝すべきだよ」。ほろ酔い気味のヤコブセンはきっとそう呟いていることでしょう。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ命あっての物種
-
向いてそうな仕事職人
-
好きそうな動物オオカミ
-
休みの日にしそうなこと家族サービス
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと鏡をみて朝がやってきたことに感謝
-
好きなものは...最後に食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは製造部
-
他人から言われて嬉しそうな言葉戻ってきてくれてありがとう
-
子供の頃に先生から褒められたこと物静かだけど芯がある子だね
-
街中で見るとイラッとする他人の行動斜めに歩いているひと
-
酔うとついつい言ってしまう口癖みんな生きていることにもっと感謝すべきだよ
-
自転車のココに拘っていそうブレーキ
-
得意そうな教科理系
-
羨ましポイント特別な才能を持って生まれながらも今この瞬間に感謝できる器を持つ
-
お風呂で最初に洗う場所顔
-
乗ってそうな車X6

ワウト・ファンアールトVAN AERT Wout
自転車の聖地が生んだ
万能型マシーン“WVA”
ライバルであり、常々比較されがちなマチューとワウトですが、よく見てみると2人の性質の違いに気づきます。マチューはスター性抜群で、トリオのグループだったら間違いなくセンターポジションで決まり。一方で、ワウトにセンターは似合わない・・・どちらかと言うと、華やかさよりも職人気質な魅力を感じさせます。世界で最も自転車が盛んな地域、ベルギーのフランドル地方で生まれ育ち、DNAレベルで自転車と生きる職人ライダーという感じです。マチューがアイドルなら、ワウトは日本海が似合う大物演歌歌手ですね。スター性の塊であるマチューが華やかで女性的な歓声をあびる一方、ワウトには男性からも好かれる強靭なアスリート性を感じます。僕はマチューには惚れますが、完璧なパッケージを誇るワウトには尊敬を抱くのです。ちなみに彼には、映画トランスフォーマーにでてくる変身するクルマのような「マシーン感」を感じています。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ能ある鷹は爪を隠さず
-
向いてそうな仕事トランスフォーマー
-
好きそうな動物ドーベルマン
-
休みの日にしそうなこと休まない
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと冷水シャワー
-
好きなものは...すぐに食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは営業部長・開発部長・事業部長・製造部長 兼務
-
他人から言われて嬉しそうな言葉あなたの走りはもはや勝敗を超えている
-
子供の頃に先生から褒められたことキミは勝ち方にこだわるんだな
-
街中で見るとイラッとする他人の行動行列を見るとすぐに後ろに並ぼうとするひと
-
酔うとついつい言ってしまう口癖オレはどうせ本命を落とせない男なんだよ
-
自転車のココに拘っていそう空気圧
-
得意そうな教科理系
-
羨ましポイント羨ましさしかない
-
お風呂で最初に洗う場所大腿四頭筋
-
乗ってそうな車バンブルビー

ロマン・バルデRomain BARDET
フランスの期待を
一身に背負ったインテリライダー
2016年のツール・ド・フランスで総合2位に入り、総合優勝まであと1つというところでしたが、バルデは2020年にプツンと張り詰めた糸が切れてしまいます。それまで一筋を貫いてきたAG2Rからの移籍です。俗に言う高学歴の人が、親や先生など周囲が期待する型に嵌ってしまうように、フランス自転車界のエリートであるバルデもその呪縛から逃れようと必死だったのかもしれません。この移籍は「初めての反抗期」だったのだろうと僕は推察します。2021年はフランスのレースを1回も走らなかったところを見ると、かなり強めの反抗期ですよね。8年間出場し続けたツールにも昨年は出場していません。
そもそも、タイムトライアルが強くないと総合優勝できない昨今の流れを鑑みると、彼がフランス以外の選手であれば、ツール・ド・フランスの総合優勝候補には挙がらないのかもしれません。実力はありますが、ツール総合優勝という大ミッションを背負わされていることで、実力が低く見られてしまう残念な一面もあるように感じます。
それでも、今年はツール・ド・フランスにも出場しますし、5月のジロ・デ・イタリアもリタイアするまでは調子が良さそうでした。フランスの期待を完全に裏切ったわけではなく、一旦外の景色を眺め、再び自分の意思で戻ってきました。反抗期を経て、再びツールを走るフランスの貴公子に期待しましょう。ちなみに僕は、どんなに立派な人間も、どこかでバランスを取る必要があると考えています。完璧なパッケージを誇る貴公子バルデにだって、きっと人には言えない癖の一つや二つあることでしょう。悪い酔いしたときにはダークサイドのバルデが出現し「オレはなぁぁぁ#&%!@?&%」とくだを巻いているに違いありません。それくらい、バルデの背負う期待は重いはずです。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ急がば回れ
-
向いてそうな仕事コンサル
-
好きそうな動物ブリティッシュショートヘア
-
休みの日にしそうなこと経営学の勉強
-
朝起きて一番最初にしていそうなことビジネスチャットの確認
-
好きなものは...バランスよく食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは経営企画
-
他人から言われて嬉しそうな言葉フランス人選手ってプレッシャーが大きくて大変ですよね
-
子供の頃に先生から褒められたことキミはなんでもそつなくこなす優秀な子だな
-
街中で見るとイラッとする他人の行動エリートを見ると妬んで悪口を言うひと
-
酔うとついつい言ってしまう口癖オレはなぁぁぁ#&%!@?&%(酔うと裏バルデが出現する)
-
自転車のココに拘っていそうフレームディメンション
-
得意そうな教科理系
-
羨ましポイントエリートな人生に憧れる(自分が雑草系なので)
-
お風呂で最初に洗う場所髪の毛
-
乗ってそうな車DS9

ティボー・ピノThibaut PINOT
父マディオの愛を一心に
受けて育ったフランスの癒し
ピノは動物が大好きで、レース会場に大きな犬がいれば一緒に写真を撮ったりする心優しい選手です。一方で、大事なところで怪我や病気をしてしまう弱さや運の悪さに苦しめられた選手です。ピノ本人も「なんでいつも俺はこうなんだ...」と塞ぎ込んでしまうほどです。
そんな彼も今年で32歳を迎えます。若手の突き上げもあり、ポガチャルのような選手もいるなかで、現実的に考えればツール・ド・フランス総合優勝は難しい位置にいるでしょう。本人もツールの総合優勝は狙わないと発言しています。ただし、ツール総合優勝を達成できなくなったフランス人総合系選手において、引退はしていないけど次のキャリアをどうすべきかといった問題は、本人にとっても周囲にとってもモチベーションの保ち方が難しい。周囲がどこかのタイミングで過大な期待の呪縛から解放してあげて、普通のプロ選手として見てあげるようにしないと、フランスの総合系の選手はずっとこのサイクルの中で苦しまなければいけないのだろうと思います。
マディオ監督が「お前は世界に50人しかいない才能を持っているんだ!」とピノを励ます一幕が以前ありました。僕は「50人もいたら世界で勝てなくね?」と思わず突っ込んでしまいましたが、ピノ自身の実力に疑いの余地はありません。怪我からの復活を期して挑むツール・ド・フランスでどんな走りを披露してくれるのか期待しましょう。そして、秘蔵っ子の勝利にご満悦なマディオの誇らしげな笑顔もみてみたいものです。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ可愛い子には旅をさせよ
-
向いてそうな仕事酪農家
-
好きそうな動物ヤギ(好きそうではなくて本当に好き)
-
休みの日にしそうなことヤギと牛の世話
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと乳搾り
-
好きなものは...持って帰る
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは庶務(世話好き)
-
他人から言われて嬉しそうな言葉マイペースにやればいいんだよ
-
子供の頃に先生から褒められたことキミは才能があるタイプなのに優しい子だな
-
街中で見るとイラッとする他人の行動動物に優しくないひと
-
酔うとついつい言ってしまう口癖オレだって自分の意見くらい言えるんだよ(記者会見でマディオ監督が殆ど喋ったあと)
-
自転車のココに拘っていそうハンドルまわり(ダンシングが武器なので)
-
得意そうな教科文系
-
羨ましポイント見捨てずにサポートし続けてくれるチームと監督がいる(しかし時に親離れも必要)
-
お風呂で最初に洗う場所足首からふくらはぎ(かなり細い)
-
乗ってそうな車カングー

タデイ・ポガチャルTadej POGACAR
天才なのにアホ毛が
トレードマーク
一気にセレブリティーの仲間入りを果たした彼ですが、インタビューの中で、それ以前の生活と変わらずに彼女と質素な生活を続けていると話しています。ツール優勝後に地元スロベニアからモンテカルロにお引越しされたとのことですが、それも税金対策なのでしょう(モンテカルロで質素な生活ってどんな生活...?)。でも、実際に彼の振る舞いや言動からは質素さが伝わってきます。彼のトレードマークであるヘルメットから飛び出る《アホ毛》もそれを象徴しています。あの毛の出方は、真似しようと思っても真似できるものではありません。もはや計算して(素朴さの演出!?)出していることすら想像してしまいます。計算じゃなければ偶然の産物だし、僕が選手だったら憧れる代物です。ちょうどサッカー選手がソックスをずらして履くみたいな、ある種の厨二病的カッコ良さを感じます(僕も学生時代は学ランの丈短くして着ていました?)。
自転車界の年齢的なピークは30歳前後と言われています。5勝クラブの選手たちも、最初のツール制覇は23歳を過ぎてからです。それを考えると、ポガチャルは5勝クラブなんて余裕で到達する気がしてきますが、こうして僕らが話していることが、彼へのプレッシャーに変わってしまわないか心配します。フィジカル面は最強ですが、実態は22歳の若者です(※2021年時点)。若くして栄光を掴んだ選手が潰れていく実例はスポーツ界に多く存在しますが、彼もまたそのリスクに晒されています。ツールのチャンピオンは自転車界の象徴です。ランス・アームストロング時代の問題の全てが清算されたわけではなく、様々な噂や疑惑が浮上しては消えていく中で、強すぎるがゆえに、彼にも疑念の目が向けられても不思議ではありません。彼の天然素材的なパーソナリティーが、さまざまリスクを中和させられるのか。「僕は天然素材だから大丈夫」。きっと彼ならそう言ってくれるはずです。
解説
5勝クラブ・・・過去にツール・ド・フランスで5度の総合優勝を果たした4人の偉大な選手たちを総称して「5勝クラブ」と呼ぶ。ジャック・アンクティル(フランス)、エディ・メルクス(ベルギー)、ベルナール・イノー(フランス)、ミゲル・インデュライン(スペイン)がその人で、現役最多優勝を誇るクリス・フルーム(4勝)も、この5勝クラブ入りを目指している。
アームストロング・・・自転車界で一時代を築き、ツール・ド・フランス総合優勝7連覇を記録するも、後にドーピングが発覚し、タイトルを剥奪された。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ可愛い子には旅をさせよ
-
向いてそうな仕事大学生
-
好きそうな動物小動物
-
休みの日にしそうなこと森の中で彼女とバーベキュー
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと寝グセなおし
-
好きなものは...最初に食べそう
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは若手営業エース
-
他人から言われて嬉しそうな言葉若いのにしっかりしてるね
-
子供の頃に先生から褒められたことキミは人の話を聞いていない様で全部聞いているんだな
-
街中で見るとイラッとする他人の行動最初からできないと諦めてるやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖ぼくは天然素材だから大丈夫?
-
自転車のココに拘っていそうこだわりなさそう
-
得意そうな教科文系
-
羨ましポイント持って生まれた才能
-
お風呂で最初に洗う場所髪の毛(クセ毛)
-
乗ってそうな車ポルシェ

プリモシュ・ログリッチPrimoz ROGLIC
持ち前のジャンプ力で逆境を跳ね返せ
ただ、彼の素晴らしいところは、切り替えの早さが半端じゃない。目も当てられないような敗戦を喫しても勝者を讃える姿や、真摯にインタビューに答える姿は、もはや仏の境地です。人生とは苦難がベースにあり、欲に溺れずに現実を受け入れる姿は、どこか私たち日本人に訴えるものがあります。
とてもシャイで、派手なことを好まない性格。メディア嫌いな印象を相手に与えることもありますし、日本人的な感覚では気が利かないと映ってしまうこともあるようですが、彼は純粋に勝利だけを追い求めているのだと感じます。赤い炎ではなく、青い炎をメラメラと燃やしている印象です。カリスマ性のあるリーダーという感じはしませんが、チームメイトが彼を懸命にサポートしている姿を見ると、知れば知るほど好きになってしまう魅力を持つ人間なのかもしれません。みなさんの学校や職場にもいると思いますが、空気を読まない言動で最初ちょっと遠ざけられるけど、その後に力を発揮して一気に注目の的になるタイプだと想像します。
自分の仕事に忠実であるからこそ、集中しているときにズケズケと他人に入って来られるとあからさまに嫌な顔をしそうな印象があります。ラーメン屋で隣のおじさんに話しかけられて舌打ちしちゃうようなタイプです。「めっちゃ集中して食いたいのに、お前話しかけてくんなよ」みたいな。僕だったらイラっとしてもその人と話しちゃうと思うんですけど、ログリッチはたぶんガン無視で食べ続けると思います。でも根はすごく優しい職人タイプですね。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ雨降って地固まる
-
向いてそうな仕事庭師
-
好きそうな動物犬
-
休みの日にしそうなこと昼寝
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと散歩
-
好きなものは...最後に食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは制作部
-
他人から言われて嬉しそうな言葉いつか報われるさ
-
子供の頃に先生から褒められたこと我慢強い子だね
-
街中で見るとイラッとする他人の行動好きなラーメンを食べている最中に話しかけるやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖夜明け前がもっとも暗いんだ
-
自転車のココに拘っていそうポジションをミリ単位で調整してそう
-
得意そうな教科文系
-
羨ましポイント引き摺らないメンタル
-
お風呂で最初に洗う場所足の指先
-
乗ってそうな車Eクラスステーションワゴン

ゲラント・トーマスGeraint THOMAS
シュールなギャグがお好きな機関車トーマス
例えば、すごい食べたいラーメンがあって、徹夜して並んでいたとします。いよいよ食べられるぞってときに店主から「残り1杯です」と言われたらみなさんはどうしますか?きっと彼ならシュールなギャグを言いながら「どうぞ!どうぞ!」と後ろの人に譲ってあげるに違いありません。でもね、内心ではやっぱり食べたいんですよ。人間だもの。だから、酔ったときにはついつい「全部食いたいよ!(勝ちたいよ!)」と本音をポロリとこぼしてしまうタイプでしょう。
2020年のツールではメンバーから外される屈辱も味わいました。しかも、代わりに出場した2020年のジロでは落車骨折リタイアという悲運に見舞われます。エースを任されるといまいち嵌らない彼ですが、年齢的には今年35歳(※2021年時点)、残されたチャンスは決して多くありません。それでも、インタビューから漏れ聞こえてくるのは、彼の女房役としての性。ニヒルでシュールなコメントの裏には、他人が嫌な思いをするなら俺が我慢すればいい的な、信念を感じます。厳しいトレーニングに打ち勝つ精神力を備える彼は、自分自身の欲までやすやすと抑え込んでしまうに違いありません。でも、私が考えるに、それでは人間として辻褄が合いません(そんな聖人君子がいるわけない!)。きっと彼には人には言えない癖があり、そこで日頃のフラストレーションを爆発させているのでしょう。
そんな彼の会社での適正ポジションは....経理部長とか、総務系ですね。固い職種なんだけど、ちょっと悪っぽいスーツ着て真面目さを隠してるみたいな。経理部長が抜擢されて社長をやるケースもありますもんね。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ縁の下の力持ち
-
向いてそうな仕事 :電力会社社員
-
好きそうな動物かわうそ
-
休みの日にしそうなこと長距離トレーニング(休みなのに)
-
朝起きて一番最初にしていそうなことZwift
-
好きなものは...最後に食べそう
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは経理部長(見た目は営業っぽいのに)
-
他人から言われて嬉しそうな言葉笑いのセンス最高っすね
-
子供の頃に先生から褒められたこと友達想いだね
-
街中で見るとイラッとする他人の行動自分の友人を悪く言っているやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖本当は全部勝ちてえんだよ
-
自転車のココに拘っていそうパワーメーターのデータ管理がすごそう
-
得意そうな教科理系
-
羨ましポイント欲を抑える能力
-
お風呂で最初に洗う場所もみあげ
-
乗ってそうな車Gクラス

クリス・フルームChris FROOME
鉄の意思を持つ自転車レース界の良心
その原動力が何かと分析するに、表面的な穏やかさの裏側には、勝つことに対する計り知れない執念の存在を感じます。彼を「終わった」と言う人も少なくない中で、現在の年齢や満身創痍のコンディションを考えれば、ツール5勝クラブ入りの夢(あと1勝)を諦めても不思議ではありませんが、それでも諦めないのがフルームという男なのです。
普通、人間は弱さを隠すものですが、彼は自分の溢れる執念と強さを隠しているようにさえ見えます。猛獣のような飽くなき向上心やハングリー精神を、紳士の仮面で隠しているに違いありません。過去、ツールで7勝したアームストロングという選手がいました(後にドーピングで剥奪)。彼はフィジカルの強さだけではなく、人を蹴落としてまで勝つような選手でしたが、裏を返せばツールでそれだけ勝つためには国を動かすくらいの政治力や傲慢さが必要で、4勝しているフルームの中にもその獰猛性は隠れているはずなのです。しかし、それがコントロールされているのが彼であり、その精神力には驚嘆するばかりか、恐ろしさすら感じてしまいます。
会社組織で力を発揮するポジションはやはり社長でしょう。顔の特徴からしてソフトバンク社長の孫正義さんを彷彿とさせますよね。笑顔で相手を油断させながらも、内面には想像を超える野心やビジョンを抱えているに違いありません。大腿骨を骨折しながらもツール5勝目を目指すという、我々には想像できない向上心を持つ、逆境をも力に変えてしまう尊敬すべき選手です。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ継続は力なり
-
向いてそうな仕事先生
-
好きそうな動物ねこ(愛猫:CoCo)
-
休みの日にしそうなこと筋トレ
-
朝起きて一番最初にしていそうなことストレッチ
-
好きなものは...栄養学に従う
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは経営企画部
-
他人から言われて嬉しそうな言葉がんばり過ぎないでね
-
子供の頃に先生から褒められたこと目標達成率がすごい
-
街中で見るとイラッとする他人の行動文句ばかり言っているやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖お酒はカラダに良くありません
-
自転車のココに拘っていそう少しでも速く走れる要素を常に探してそう
-
得意そうな教科理系
-
羨ましポイント衰えることのない強烈な勝利への欲求
-
お風呂で最初に洗う場所脚
-
乗ってそうな車Sクラス

ジュリアン・アラフィリップJulian ALAPHILIPPE
フランスが世界に誇る虹色エンターテイナー
最近第一子が生まれた彼ですが、奥さまも元々有名な自転車選手で、その奥様の元旦那さんはAG2Rの選手(略奪婚ではないようですが)。ラムールの国フランスでは、既婚者でも彼氏彼女がいる?という、日本人的な発想ではやや違和感のある世界ですが、僕はアラフィリップは異性関係ではピュアだと踏んでいます。活発でやんちゃな女性が奥さまの場合、旦那さんは異性に対して奥手な傾向があると私は分析しています。アラフィリップの奥さまも活動的な女性なので、一見派手な印象のあるアラフィリップは子どもが生まれたことで安定感が出るかもしれません。
彼が2019年のツールで総合優勝しかけたときには沿道のフランス人ファンが一気に増えたそうです。ある意味で、フランス自転車界の救世主と言えるかもしれません。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ笑う門には福来たる
-
向いてそうな仕事ドラマー(実際にやっていた)
-
好きそうな動物犬
-
休みの日にしそうなこと音楽鑑賞
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと大音量で好きな音楽を聴きながらコーヒーを飲む
-
好きなものは...意外と最後に食べそう
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは広報部
-
他人から言われて嬉しそうな言葉キミの走りを見ていると笑顔になる
-
子供の頃に先生から褒められたこと少し落ち着きがありませんね
-
街中で見るとイラッとする他人の行動まっすぐ走っているやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖(ひたすら踊っている)
-
自転車のココに拘っていそうデザイン
-
得意そうな教科文系
-
羨ましポイントスター性
-
お風呂で最初に洗う場所鏡の前でポージング
-
乗ってそうな車マセラッティ

ペーター・サガンPeter SAGAN
自転車レース界のロックスター
そんな彼の最大の敵は《飽き》。インタビューでは酒に酔わずとも「なんか楽しいことしてぇなぁ...」と公言する始末でした。世界選手権3連覇をはじめ、マイヨ・ヴェールも7回奪取(※2021年時点)。自転車界の顔として勝ちに勝ち続けてきた結果、彼はロードレースに飽きを感じてしまったと。そこからというもの、彼の成績はやや停滞し、コロナ禍の2020年はあまり勝てませんでした。彼にとってはおそらく初めての敗北....周囲からも「サガンは終わった」という声が聞こえはじめたほどです。しかし、そこで終わらないのがサガンという男。彼が元々持っている闘争本能にスイッチが入った気がします。サガン第2章の幕開けは近いのかもしれません。
引退後は「楽しいことしてぇなぁ」と言いながらいろいろな事業に手を広げていきそうなイメージです(あくまでもイメージです)。奥さまとも早々にお別れされていますが、もっと楽しいことをしたいからお別れになられたのかもしれませんね。
解説
マイヨ・ヴェール・・・ポイント賞ランキング1位の選手が着用できる緑のジャージ。中間スプリント地点と、ゴール地点に設定されたポイントを、最も多く獲得した選手が着用する権利を得られる。スプリンターが多くポイントを獲得できるルールやポイント配分になっているため、キング・オブ・スプリンターをの証でもある。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ好きこそ物の上手なれ
-
向いてそうな仕事イタリアンレストランオーナー
-
好きそうな動物意外にもねこ
-
休みの日にしそうなことマウンテンバイクで遊んでいる
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと寝起きは悪そう
-
好きなものは...最初に食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは個人事業主
-
他人から言われて嬉しそうな言葉天才って大変だよね
-
子供の頃に先生から褒められたことウィリーうまいね
-
街中で見るとイラッとする他人の行動なんでもかんでも型にはめてくるやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖なんか楽しいことして?な?
-
自転車のココに拘っていそう他人の自転車でも勝てそう
-
得意そうな教科文系
-
羨ましポイントバランス力
-
お風呂で最初に洗う場所顔
-
乗ってそうな車ハマー

マチュー・ファンデルプールMathieu VAN DER POEL
神は三物を与えたサラブレッド
そんな彼のお父さまも元々有名なロードレースの選手で、祖父はレイモン・プリドールという世界的に有名な選手でした(まさにサラブレット)。そして、彼が2021年のツール・ド・フランスに初出場するというニュースは世界中で関心を集めました。春のクラシック以降はマウンテンバイクに専念しましたが、ロード復帰戦のツール・ド・スイスではいきなりステージ2勝の強さをみせたので、ツールのスプリントステージ&丘陵ステージを全勝してしまいかねないほどの恐ろしさを秘めています。見た目も正統派なイケメンで、筋肉もモリモリです。上腕二頭筋が好きな人は彼に惹かれること間違いなしです(mathieuvanderpoel)。男に好かれる男とも言えるかもしれません。彼を見たいがために、2021年のツールを視聴する人も世界中で増えるでしょう。今、最も旬な選手です。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ三兎を追うものは三兎とも得る
-
向いてそうな仕事売れっ子クリエイター
-
好きそうな動物大型犬
-
休みの日にしそうなことシクロクロス
-
朝起きて一番最初にしていそうなこと腕立て伏せ
-
好きなものは...三角食べ
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションはエリート出世コース
-
他人から言われて嬉しそうな言葉お父さんを超えたね
-
子供の頃に先生から褒められたことなんて子だ
-
街中で見るとイラッとする他人の行動ひとつのことしかできないやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖おれは酒如きでは酔わない
-
自転車のココに拘っていそうタイヤ
-
得意そうな教科文系
-
羨ましポイントすべてを持っている
-
お風呂で最初に洗う場所上腕二頭筋
-
乗ってそうな車フェラーリ

トーマス・デヘントThomas DE GENDT
夢と希望を与える逃げ屋の浪漫飛行
そもそも彼はグランツールで総合3位になるほどの実力の持ち主です。本当は総合優勝も狙えるはずなのに、狙わない。ジロで総合3位になったときが相当しんどかったらしく、「それしんどい....俺のキャラじゃない。俺はアシストと逃げ専門でいいや!」と心に誓ったのでしょう。でも、そんなわがままが通用するくらいに強いしキャラも立っているので、チームとしても契約しているということです。
解説
逃げ・・・ロードレースでは、プロトンと呼ばれる集団が形成される。集団内は空気抵抗が減ることで体力温存ができる他、様々な戦術・戦略が企てられるが、その集団から飛び出して先行することを「逃げ」と呼ぶ。
栗村修の妄想アンケート
レースでの振る舞いやインタビュー映像から、栗村さんが選手のイメージをアンケート形式で勝手に回答!(*あくまでも栗村さんの妄想です。)
-
日本の好きなことわざ伝家の宝刀
-
向いてそうな仕事農業
-
好きそうな動物爬虫類
-
休みの日にしそうなこと他の選手のTwitterチェック
-
朝起きて一番最初にしていそうなことTwitter
-
好きなものは...部屋に持ち帰ってあとで食べる
-
会社で最も力を発揮しそうなポジションは人事部
-
他人から言われて嬉しそうな言葉少し変わってますね
-
子供の頃に先生から褒められたこと小学生には思えないな
-
街中で見るとイラッとする他人の行動いつも一生懸命なやつ
-
酔うとついつい言ってしまう口癖集団の後ろで遅れてくるやつ抜くのが一番楽しいんだな
-
自転車のココに拘っていそうなぞの拘りを持っていそう
-
得意そうな教科実は理系
-
羨ましポイント世界観
-
お風呂で最初に洗う場所ヒゲ
-
乗ってそうな車フォルクスワーゲン