ツール・ド・フランス2022

STAGE 13

第13ステージ

ル・ブール=ドワザン>サンテティエンヌ

192.6km
7月15日(金) 午後8:55 - 深夜2:55
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後7:55 - 深夜2:15 /J SPORTSオンデマンド限定
ピラ山地へと足を踏み入れる

コースの特徴

第13ステージ

アルプスを抜け出したプロトンは、ピレネーへ向けた大移動を始める。行く手に立ちはだかるのは3つの小さな山岳と細かい起伏のみ。総合勢は静かな1日になることを願い、平地巧者たちは久しぶりのチャンスに奮闘する。

前日の熱戦地ラルプデュエズの麓から、下り基調のスタート。30km地点で3級峠を越えると、そこから30kmほどは、山に囲まれた平坦な道を進む。

この平地の終わりに、ツール一行は、いわゆる「ローヌの谷」へと走り入る。東のアルプスと西の中央山塊に挟まれたこの長い谷間は、地方風ミストラルの通り道。ただ強風は吹き抜けるのはもう少し南……のはずだ。それでも各コーナーの前後は、緊迫感が集団を包み込むかもしれない。このローヌ谷の入り口で2級峠をこなし、ステージ半ばで中間ポイントも争われる。

そして残り60km、中央山塊の端っこの、ピラ山地へと足を踏み入れる。3級峠と小さなアップダウンが、ステージ最終盤を活気づける。

フィニッシュはサンテティエンヌ。20世紀初頭には自転車産業で栄えたこの都市の誇りは、むしろ60年代から70年代にかけて無敵を誇ったサッカーチームで、今回もやはりASサンテティエンヌのホーム、ジョルフォワ・ギシャール競技場前にフィニッシュラインは引かれた。

ちなみに同チームの愛称は「レ・ヴェール(緑軍団)」。3年前は、この地で、デヘントが脅威の逃げ切りを成功させた。2022年こそ、緑をこよなく愛するこの町で、マイヨ・ヴェールへ向けたスプリントが見られるだろうか。




Fumyのステージチェック

fumyのステージチェック

休息日……にはならないですね。距離も長いし、この辺はすごく暑いし、丘もいくつもある。気が抜けないですし、結構、脚にくるステージです。それでも、ゆっくり走るとは、思うんすけど。逃げ集団を早めに行かせて、総合系リーダーたちは、連日の山岳ステージでの消耗を回復できるような走りをしたいんじゃないかな。

風が吹くなら、北風か南風かのどちらか。つまり横風が吹く可能性があるって事です。ただ、風が本当に強いのは、ここよりもっと北とかもっと南。もちろんローヌ川を挟んで谷間になっているせいで、風が強いと言われてる地域ではあるので……その日の天候次第ですね。2級山岳から3級山岳にかけて、なんだかんだ風が吹きそうな気もしますけど、まあ、それほど心配しなくても大丈夫なはずです。

いわゆるトーマス・デヘントが好きそうなタイプのプロファイルです。ピュアスプリンターチームが果たしてコントロールできるか、そして確実にピュアスプリンターが勝てるか、って考えると、逃げの方が有利かな。

でも、たしかに、じゃあここを逃したらスプリンターの活躍する場所ってどこ?ってことにもなっちゃう。だからヤスパー・フィリプセンのような、生き残ったスプリンターたちが、張り切って仕事しそうな感じもしないでもないです。

つまり残り少ないスプリントが出来るステージ。ただ連日、山を登ってきたから、スプリンターや彼らを取り巻くアシストたちの体調は100%ではない。だからこそ、いわゆる「逃げ屋」たちが、ゲームを挑んでくる。最後に勝つのは、上手くプレーした選手です。

解説:別府史之 / 文:宮本あさか

Difference in height
高低差図
第13ステージ
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
47KM/H 45KM/H 43KM/H 47KM/H 45KM/H 43KM/H
0km地点 スタート地点 13:20 13:20 13:20 20:20 20:20 20:20
30.4km地点 3級山岳 13:59 14:00 14:02 20:59 21:00 21:02
79.2km地点 2級山岳 15:01 15:06 15:10 22:01 22:06 22:10
101.6km地点 中間スプリント 15:30 15:35 15:42 22:30 22:35 22:42
148.6km地点 3級山岳 16:30 16:38 16:47 23:30 23:38 23:47
192.6km地点 ゴール地点 17:26 17:37 17:49 0:26 0:37 0:49

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