ツール・ド・フランス2022

STAGE 06

第6ステージ

バンシュ(ベルギー)>ロンウィー

219.9km
7月7日(木) 午後8:55 - 深夜1:45
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
【現地実況・解説版】ステージ全編 午後6:50 - 深夜2:00 / J SPORTSオンデマンド限定
今大会初の「上り」フィニッシュ

コースの特徴

第6ステージ

フランドル、ルーベと来たら、やはり次はアルデンヌ。一見なんてことなさそうな今ステージは、最終盤に急坂が立て続けに襲いかかる。しかも締めくくりは、今大会初の「上り」フィニッシュだ。

そもそもベルギーのワロン地方から、今大会最長ステージは走り出す。3年前にもスタートを見送ったバンシュは、自転車に縁の深い土地。セミクラシックのバンシュ〜シメイ〜バンシュで知られ、近年はラ・フレーシュ・ワロンヌのスタートも受け入れているし、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオーの本拠地でもある。

70kmほど先でフランスに帰国すると、プロトンはアルデンヌ県とアルデンヌ山地を駆け抜ける。本格的な勝負が始まるのは、走行距離が200kmを過ぎてから。フィニッシュ手前15kmに4級山岳が、残り5.3kmには3級ピュルヴァントゥの全長800m、勾配12.3%の激坂が、脚自慢たちに攻撃機会をもたらす。ちなみにが2017年第3ステージは、同じくロンウィで勝負を争ったが、この2つの山岳は使用されていない。

それでもフィニッシュラインは5年前と同じ場所に引かれる。つまり1.6km、5.8%、最大勾配11%のルリジューズ坂を上り詰めた先で、残り1.3kmと750mには厄介なヘアピンカーブも待ち受ける。前回は世界チャンピオンジャージ姿のサガンが小集団スプリント勝利をもぎ取った。むしろ坂道を我先に上ったのは総合勢だった。今回もきっと同じような光景が繰り広げられる。上りフィニッシュだから当然「3km救済措置」は発動せず、「1秒以上は分断」とみなされる。




Fumyのステージチェック

fummyのステージチェック

もしも本調子であればジュリアン・アラフィリップとかが行っちゃいそうなステージではあるかな。マチュー・ファンデルプールも強いかもしれないです。フィリップ・ジルベールにも向いてる地形ではありますよね。とにかくパンチャー的な選手が勝つでしょう。

ステージ全体を通してアップダウンがあるんですけど、比較的コントロールしやすいステージだと思います。ただ、確実に勝てるという保証がないかぎり、あまり無駄に体力を消耗したくない地形でもあるかな。総合チーム的も、タイム差を出来る限り失わない、そういう走りをするでしょう。つまりマイヨ・ジョーヌを着ているのが誰なのか、というのが重要です。もしかしたら第2ステージでアドバンテージを手に入れた選手が、いまだに着ているかもしれないです。つまりルーベのステージも上手く走れる、パワーのあるヘビー級の選手……。

ただ最終盤の2つの上りで、集団は、間違いなくばらけますね。とは言っても総合系リーダーも前にしっかり残るだろうから、ある程度まとまった人数はいるでしょうけど。

そこからの最後6kmは、面白い争いになりますよ。アップダウンがありますし、ラスト3kmは道が入り組んでいますから。ぐるぐるって渦巻いてて、すごくテクニカル。フィニッシュまでもかなり上ってますし、ラスト1kmからもヘアピンがある。ローラーコースターのようなフィニッシュ。展開が目まぐるしく動いて……見ていて興奮する勝負になりそうです。

解説:別府史之 / 文:宮本あさか

Difference in height
高低差図
第6ステージ
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
44KM/H 42KM/H 40KM/H 44KM/H 42KM/H 40KM/H
0km地点 スタート地点 12:15 12:15 12:15 19:15 19:15 19:15
87.2km地点 3級山岳 14:14 14:19 14:26 21:14 21:19 21:26
145.9km地点 中間スプリント 15:34 15:43 15:54 22:34 22:43 22:54
205km地点 4級山岳 16:54 17:08 17:22 23:54 0:08 0:22
214.6km地点 3級山岳 17:08 17:22 17:37 0:08 0:22 0:37
219.9km地点 ゴール地点 17:15 17:29 17:45 0:15 0:29 0:45

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