バンディー・アキ
BK
BACKS
バンディー・アキ
Bundee AKI


PROFILE
- 生年月日
- 1990年4月7日
- ポジション
- CTB(センター)
- 身長/体重
- 178cm/100kg
- 所属協会
- アイルランド
- 所属チーム
- コナート
- ライオンズキャップ
- 1(2021年)
(2025年6月10日現在)
- アイルランド代表キャップ
- 65
(2019・23年ワールドカップメンバー)
(2025年6月10日現在)
アイルランドを代表する突破力を武器とするCTB。サモアにルーツを持ち、ニュージーランドのオークランドで6人兄妹の2番目として生まれた。イングランドの高校でのプレー機会を与えられたが、1シーズン終わった段階で子どもができたため帰国。
一度ラグビーをやめ、家族を支えるために銀行の窓口で働いていた。しかし、ラグビーへの情熱は消えず、アマチュアクラブなどで時々プレーした。そんな、ある日、勤め先の銀行に元オールブラックス主将のタナ・ウマンガが現れ、トライアウトを受けることを勧められた。
そこで仕事前の早朝や夜にトレーニングをし、2011年、カウンティ・マヌカウと契約し、2013年はチーフスで『スーパーラグビー』デビューを果たし、チームのスーパーラグビー連覇に貢献した。
2014年にアイルランドに渡って、コナートでプレーすることになった。2016年、契約を2020年まで延長し、アイルランド代表として『ワールドカップ』を目指すことになった。
2017年の秋に居住資格をクリアし、11月の南アフリカ代表戦で初キャップを獲得した。2018年はケガで『シックス・ネーションズ』にはあまり出場できなかったが、秋に復帰した。
念願だった2019年の『ワールドカップ』に出場し、初戦のスコットランド戦代表で先発したが、脳震盪で途中交代したため日本代表戦は欠場した。ロシア代表戦、サモア代表戦と続けて先発したが、サモア代表戦でレッドカードを受けて退場した。
2021年、初めて『ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ』に選出され、南アフリカツアーで、南アフリカ代表とのテストマッチ1試合を含む6試合に出場し、そのうち4試合で先発出場した。2023年『ワールドカップ』フランス大会にも出場し、ワールドラグビーの15人制年間最優秀選手賞にノミネートされた。
今回のツアーでは35歳と最年長だが、ボールキャリーとハンドリング能力は健在で、アンディ・ファレルHC(ヘッドコーチ)も全幅の信頼を置いている。
◆リコーにも在籍した、サモア代表ティム・ナナイ=ウィリアムズは幼なじみで、高校の1学年上。チーフスでもチームメイトだった。試合前はおかゆとパンケーキを食べることにしているが、試合が終わったらピザを食べることをルーティンとしている。
本名は「Fua Leiofi Bundellu」(フア レオフィ バンドゥル)で、「Bundellu」は彼を取り上げた医師の名前に因んで母が名付けた。「バンディー」という愛称はラグビーを始めた頃のコーチが発音しづらかったために、そう呼ぶようになったという。関東学院大学4年に在籍しているNO8(ナンバーエイト)ティポアイールーテル ラリーは実弟。
TEXT by 斉藤健仁