マーカス・スミス
BK
BACKS
マーカス・スミス
Marcus SMITH


PROFILE
- 生年月日
- 1999年2月14日
- ポジション
- SO(スタンドオフ)
- 身長/体重
- 175cm/82kg
- 所属協会
- イングランド
- 所属チーム
- ハレクインズ
- ライオンズキャップ
- 0(2021年)
(2025年6月10日現在)
- イングランド代表キャップ
- 44
(2023年ワールドカップメンバー)
(2025年6月10日現在)
フィリピン人の母とイングランド人の父の間に、フィリピンのマニラで生まれる。父の仕事の関係で移り住んだシンガポールで8歳の時にラグビーを始め、最初はSH(スクラムハーフ)としてプレーしていたという。
13歳でスポーツ奨学金を受け、イングランドのブライトンカレッジに入るとSOに転向し、14歳でハレクインズのアカデミーに入る。当時はラグビーだけでなく、クリケット、サッカーもプレーしており、15歳でトットナム・ホットスパーのトライアルを受けたが不合格となったため、そこから本格的にラグビーにシフトした。
高校卒業後、18歳でハレクインズのトップチームと契約。2017年にロンドンアイリッシュ戦で『プレミアシップ』デビューを果たすと、そこから徐々に10番として定着。
2020-21シーズン『プレミアシップ』決勝で4本のコンバージョンを決めるなど、286点で得点王となり、チームの優勝に貢献した。そのシーズンに21歳の若さでプレミアシップ100キャップを達成した。
イングランド代表では、2017年からトレーニングスコッド入りするが、なかなか試合出場の機会は得られなかった。2021年、アメリカ代表戦で初キャップを獲得すると、その1週間後に『ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ』に追加招集された。
以降、イングランドの10番として順調にキャップを重ねていき、2022年の『シックス・ネーションズ』では、71得点で得点王にも輝いた。スティーブ・ボースウィックが代表HC(ヘッドコーチ)に就任して以降、FB(フルバック)での先発出場も果たすなど、多才さを示している。
2023年にフランスで開催された『ワールドカップ』で、イングランド代表として準決勝進出に貢献し、2024年にはハレクインズが初の『ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ』で準決勝進出を果たすのに大きな役割を果たした。
今年の『シックス・ネーションズ』ではSOとFBを兼任し、大会の全試合で18分間を除き全出場を果たした。これらのパフォーマンスが評価され、2度目のライオンズツアーに選出され、今回は初めからメンバーとして参加することになった。テストマッチで初キャップを獲得したい。
◆2015年『ワールドカップ』で、日本代表がブライトンカレッジで練習しているときは高校に学生として在籍。不動産業や銀行員として働いていた父のジェレミーは香港やフィリピンでWTB(ウィング)としてプレー。母はキャセイパシフィック航空の客室乗務員だったという。
父と母は香港で知り合ったこともあり、よく家族で香港セブンズを見に行っていた。3人兄弟の1番上ですぐ下の弟のリュックはフィリピン代表でもプレー。左腕にはフィリピンの太陽と百合のタトゥーが入っている。
TEXT by 斉藤健仁