ジェームズ・ロウ

ニュージーランド南島のネルソン出身。マオリにルーツを持ち、小さな頃からラグビーを始めるが、運動神経抜群で、陸上競技やバスケットボールでも実力を発揮し、ニュージーランドのU-15バスケットボール代表チームでプレーしたこともある。

2012年、20歳の時にタスマンでプレーし、2014年にはスーパーラグビーのチーフスと契約。2017年、マオリ・オールブラックスとして、『ブリティッシュ＆アイリッシュ・ライオンズ』と対戦した経験がある。その年、アイルランドのレンスターに移籍した。

2020年11月に3年間の居住期間を満たし代表資格を得ると、アイルランド代表チームに選出され、ウェールズ代表戦でのデビュー戦でトライを挙げた。

2021年、アイルランド代表がホームのダブリンで、ニュージーランド代表を破った試合で最初のトライを記録。翌年にはニュージランドの地で、オールブラックスからの歴史的な勝利に貢献した。

翌2023年は『シックス・ネーションズ』で、3トライをあげグランドスラム（全勝優勝）に重要な役割を果たし、大会のベスト15にも選出された。その年の『ワールドカップ』フランス大会にも出場。2024年は『シックス・ネーションズ』連覇も達成し、再びベスト15に選出され、ワールドラグビーのベスト15にも輝いた。

かつて対戦したライオンズの一員に初めて選ばれた。エースの1人として活躍したい。

◆マオリ・オールブラックスで来日し、日本代表と対戦したこともある。現在は2児の父。今年の初め、妻とともにアイルランドの市民権を取得した。

TEXT by 斉藤健仁