ジャック・コナン

父はラグビー、母はバスケットボールをやっていたが、幼少期はサッカーやゲーリックフットボールでその才能を発揮。ラグビーを始めたのは、13歳の時だったという。すぐにその素質を見出され、レンスターの下部組織に入団。

U20アイルランド代表も経験し、2014年にレンスターのトップチームでシニアデビューを果たす。そのわずか1年後、『シックス・ネーションズ』のアイルランド代表スコッドに招集される。その時の出場機会はなかったが、同年8月、スコットランド代表戦で先発出場し、テストマッチデビューを果たした。

しかし、秋に開催された『ワールドカップ』イングランド大会には出場できず、次に代表としてプレーするのは2017年だった。

だが、レンスターでは2017-18シーズンにリーグと、ヨーロッパタイトルの2冠に貢献。アイルランド代表としても、2019年『シックス・ネーションズ』のグランドスラム（全勝優勝）にも貢献し、2019年『ワールドカップ』日本大会に出場する。

その後、ケガにも悩まされたが、2021年に初めて『ブリティッシュ＆アイリッシュ・ライオンズ』に選出され、南アフリカ代表とのテストマッチ3試合に全て出場。

今回のライオンズツアーの指揮をとるアンディ・ファレルHC（ヘッドコーチ）の下で、アイルランド代表のキープレーヤーとして活躍。グランドスラムを獲得した2023年の『シックス・ネーションズ』では全試合に出場し、『ワールドカップ』フランス大会にも主力として出場し、スコットランド戦とニュージーランド戦で活躍を見せた。

再びケガや不調に悩まされるが、今年の『シックス・ネーションズ』で復活し、度目のライオンズツアーへの参加となった。

◆サッカーをしていた幼少時代は、サッカーアイルランド代表のレジェンド、ミック・マッカーシー2世と期待されるほどの選手だった。今回の招集は子供の寝かしつけるため、テレビを消していたため、アイルランド代表のチームメイトであるコナー・マレーのSNSで知ったという。

TEXT by 斉藤健仁