イネオス・グレナディアーズ チーム詳細
イネオス・グレナディアーズINEOS Grenadiers
- スポンサー
- INEOS(化学企業)
- チーム
Webサイト - https://www.ineosgrenadiers.com/
- @INEOSGrenadiers
- ineosgrenadiers
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:PINARELLO DOGMA F DISC
PINARELLO DOGMA F DISC
PINARELLO DOGMA F DISC
ピナレロ・ドグマFディスク
●ドグマFディスク
価格:93万5000円(レギュラーカラーフレームセット)
●ボリデTT
価格:194万7000円(フレームセット+ハンドルシステム)
創設からの12年間で、グランツール総合優勝回数は、ワールドチーム最多のトータル12回を誇る(ジロ3回、ツール7回、ブエルタ2回)。またグランツール総合優勝経験者4人(ゲラント・トーマス、エガン・ベルナル、リチャル・カラパス、テイオ・ゲイガンハート)に表彰台経験者1人(リッチー・ポート)、東京五輪金メダリスト3人(カラパス、トーマス・ピドコック、フィリッポ・ガンナ)、現役世界王者2人(ガンナ、ピドコック)と、今シーズンもとてつもない顔ぶれが揃った。そもそも7年連続でグランツール総合優勝を持ち帰っているが、かつてほぼ独占状態にあったツール・ド・フランスに関して言えば、2年連続でマイヨ・ジョーヌから遠ざかっている。「新しい成功の物語を綴り始めねばならない」と、ゼネラルマネージャーのブレイルスフォードは宣言する。
★2022年の目標
ビッグクラシックの勝利が欲しい。年の始めに、珍しくこんな宣言が聞こえてきた。2017年サンレモ以来、モニュメントタイトルとは縁がないが、昨季のピドコックのアムステル2位、カラパスの東京五輪金で、なんでもワンデーの価値を再認識したのだとか。ただし、もちろん、最大の目標はグランツール総合制覇。中でもやはりツールが最重要課題だ。
★グランツール
数多いエース級選手をどう振り分けるのか。とりあえずジロはカラパスが総合エースを務め、ゲイガンハートとポートが支援に回る。ツールは当初はベルナルで行くつもりだったが、開幕前の大怪我で出場はほぼ不可能。それでもトーマス、アダム・イェーツ、ダニエル・マルティネス、パヴェル・シヴァコフと4人の実力者を揃えている。またジロにはベン・トゥレット、ピドコック、イーサン・ヘイターの若く有望な英国トリオを連れて行く予定だし、ブエルタで21歳カルロス・ロドリゲスが3週間デビューも果たす。
★クラシック
ピドコックに大きな期待が寄せられる。マウンテンバイク五輪金メダリストにしてシクロクロス世界選手権覇者は、ルーベとロンバルディアを除くほぼあらゆるビッグクラシックで、エースに任命される。石畳では昨世界選2位ディラン・ファンバーレの頼もしい補佐が確約されているし、起伏では元世界王者ミハウ・クフィアトコフスキの経験が大いに活きるだろう。ガンナの3年ぶりルーベ挑戦にも注目。
★その他
ブラッドリー・ウィギンスが引退し、クリストファー・フルームが去り、トーマスに落車が相次ぎ……このところ英国チーム内では、なんだか南米人エースのほうが目立っている。しかし心配ご無用。英国ではすくすくと次の世代が育っている。2020年にはゲイガンハートが25歳でジロを制し、昨2月入団の22歳ピドコックは、いまやクラシック出走のたびに優勝争いに絡む。すでに全地形で俊足を証明済みの23歳ヘイターは、いよいよ大型レースの出番が増えそうだし、ベン・ターナー&トゥレットの若き新加入コンビもはかりしれないポテンシャルを秘めている。
text:宮本あさか