グルパマ・エフデジ チーム詳細
グルパマ・エフデジGroupama - FDJ
- スポンサー
- Groupama(相互保険会社)、FDJ(宝くじ公社)
- チーム
Webサイト - http://www.equipecycliste-groupama-fdj.fr/
- @GroupamaFDJ
- equipegroupamafdj
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:LAPIERRE XELIUS SL3
LAPIERRE XELIUS SL3
LAPIERRE XELIUS SL3
ラピエール・ゼリウスSL3
●ゼリウスSL3 9.0
価格未定(デュラエースDi2搭載完成車)
アスタナがヴィノクロフのチームであるように、良くも悪くも、グルパマFDJはゼネラルマネージャーであるマルク・マディオのチーム。1997年に創設して以来、熱血すぎるほどの正義感と高いカリスマ力で集団を率いてきた。そのせいか所属選手にはいわゆる「生え抜き」が多く、今季28人中13人が、プロ入り以来ずっと変わらず同チームで走っている。つまりエースも簡単には入れ替えない。こうしてティボー・ピノとアルノー・デマールの2大エース体制が長らく続いてきたが、どうやらグランツール総合系に関しては、2022年に大きな配置変更の動きあり。
★2022年の目標
昨季の22勝は、ワールドチームとしては7番目に多い勝利数だった。つまり数字としては決して悪くはなかったが、マディオの言うように「我々の野心を満たしてくれるもの」でもなかった。2020年のグランツール区間6勝に対して、2021年はワールドツアー2勝のみ。だからこそ今年は印象的な勝利を追い求める。中でも最もアクセントを置くのはグランツール。ツール・ド・フランスの総合表彰台乗りにも本気で挑む。
★グランツール
ツールの表彰台獲りに総力を傾ける。ただしこれまでのようなエース=ピノが既定路線ではない。シーズン開幕時にピノ、ダヴィド・ゴデュ、マイケル・ストーラーの3人を総合エース候補に指名。シーズン前半戦の調子やレース展開に合わせて、最終的に1人にエースを絞り込んでいく。同時に1月の時点でヴァランタン・マドゥアスとシュテファン・キュングのツール出場も確定させ、エース3人と共に高地合宿や転戦を行う。一方ジロで目指すのは区間大量勝利。本音ではツールに出場したいデマールが、スプリント列車完全体を連れて行くことを条件に、イタリアへと乗り込む。
★クラシック
ルーベ優勝2回、ロンバルディア表彰台1回、リエージュ&フランドル最高位6位……というマディオ率いる集団だからこそ、クラシックにも全力投球。すでにミラノ〜サンレモ、ハンブルグ、パリ〜トゥールと3つのタイトルを誇るデマールが「スプリンターズ」を、TT巧者として名高いキュングがその重量級の肢体で「石畳」を攻める。昨季フレーシュ7位、リエージュ3位、五輪7位、ロンバルディア7位のゴデュは、「起伏」クラシックで今年こそ初勝利が欲しい。
★その他
「ナショナルチャンピオンジャージへのリスペクト」を高らかに謳い、かれこれ10年ほど前からフランスはもちろん、たとえ他国のチャンピオンジャージであってもスポンサーロゴは最小限に留めている。もちろんフランス選手権へのこだわりは並々ならぬものがあり、過去10年で7勝。近年は下部組織グルパマコンチの若者たちも味方に加わり、2021年大会はプロトン136人のうち19人が自陣だった。
text:宮本あさか