オラフ・コーイ

Jumbo-Visma

オラフ・コーイOlav KOOIJ

PROFILE

チーム: ユンボ・ヴィスマ
生年月日: 2001年10月17日
身長/体重: 184cm／72kg
国籍: オランダ
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Twitter: @KooijOlav
Instagram: olavkooij
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【Past results】
2021年：CROレース区間2勝＆ポイント賞、グラン・ピエモンテ3位
2022年：ZLMツアー総合優勝＆ポイント賞＆ヤングライダー賞、サルト・サーキット総合優勝＆ヤングライダー賞、デンマーク・ルント区間優勝、ツール・ド・ポローニュ区間優勝、ツール・ド・ハンガリー区間優勝

WTチームのメンバーとしてオムロープ・ヘットニュースブラットに出場することを突如告げられたのは、2021年2月のこと。それから約2年の間に、パリ〜ニース（2023）、ツール・ド・ポローニュ（2022）というWTレースでの区間2勝を含む13勝を挙げた。シュパルカセン・ミュンスターラント・ギーロ（2022）でフィリプセン、ヤコブセン、フルーネウェーヘンに競り勝つなど、トップスプリンターたちとも互角に渡り合う21歳の名はプロトンにも浸透し始めた。

スプリント通算87勝を誇るヴィヴィアー二は「今最も速いスプリンター」について「平坦ではヤコブセンが無敵だけれど、すでに一貫した好成績を挙げているうえに、まださらに伸びしろがあるコーイがこの先は来るはず」と答えているし、往年のオランダ人トップスプリンター（グランツール区間通算22勝、ツールポイント賞ジャージ獲得）ジャンポール・ファンポッペルも、グランツールで区間勝利を重ねるようなスプリンターになるだろうと将来性に太鼓判を押す。

10歳から大会に出場し、ジュニア国内選手権で2つの銀メダルを獲っているスピードスケートではなく自転車を選んだのは、ユンボ育成チームの自転車部門から先にオファーがあったから、と言うコーイ自身も、ロードレースのトップレベルにたどり着くまでもう少し時間がかかると思っていた。ここまで来たからにはスプリンターの最高の舞台であるグランツールに早く出場したいが、チームからは今年のグランツール出場は（基本的には）ないと告げられてしまった。

春のレースプログラムにはクラシック、特にフランドル地方のワンデーレースが並ぶ。いつかミラノ〜サンレモには出てみたいし、北のクラシックではクルーネやヘントなどスプリンターと相性の良いレースにも興味がある。けれども、デビューする前もしてからも一貫してスプリント志向の彼にとっては、パリ〜ニースでの区間優勝が2023シーズン前半の一大目標だった。

今年末には契約更新を控えている。総合を重視するチームの方針は理解しており、動くにしろ残るにしろ、今季出場できるレースで勝利を挙げていくしかない、というのが現況だ。

text：寺尾真紀　写真：© Bram Berkien