カーン・ヘスケス

2015年ワールドカップで活躍。突破力に長けた人に強いランナー

マオリの血を引くニュージーランド出身の選手で、5歳でラグビーを始めた。オタゴでプレーしていたが、なかなかスーパーラグビーに出場するチャンスに恵まれず、2010年に来日。それ以降、宗像サニックスでプレーを続けてきた。

2014年7月に日本代表合宿に初参加し、同年11月のジャパンXV vs. マオリ・オールブラックスで初めて桜のジャージーに袖を通し、続けて行われた日本代表欧州遠征のルーマニア戦で念願の初キャップを獲得。そして、2015年ワールドカップスコッドにも選ばれ、南アフリカ代表戦で途中出場ながら逆転トライを挙げて、一気に時の人となった。

日本では宗像サニックス一筋で、チームがなくなるまでチームを支えてきた。2022年には現役を引退して小学生のコーチとして活動していたが、2023年9月にルリーロ福岡へ加入して選手復帰を果たした。39歳になったが、スピードと粘り腰のステップでラインブレイクを連発して、スタジアムを沸かせてくれるだろう。

◆日本食が大好きで、特にうどんなどの麺類が好物。趣味は釣りやバーベキュー。妻のカーラ・ホヘパは女子ニュージーランド代表で、2010年、2017年のワールドカップで優勝。2010年はトライ王にもなり、IRB（現ワールドラグビー）年間最優秀女子選手に輝いた名選手で、現在はニュージーランドでコーチを務めている。愛称は「カーネッジ」。次男の名前はコジロー。

TEXT by 斉藤健仁

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