レッドブル ボーラ・ハンスグローエ チーム詳細
レッドブル・ボーラ・ハンスグローエRED BULL - BORA - HANSGROHE
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- 2023・2022・2021・2020・2019
かつてペーター・サガン(スロバキア)をエースとして強豪の一角に食い込んだドイツチームが新たな展開を見せた。プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が悲願のツール・ド・フランス総合優勝を目指して移籍してきたのだ。ユンボ・ヴィスマ時代のログリッチは2020ツール・ド・フランスで初優勝に手をかけながら、最終日前日の個人タイムトライアルで同じスロベニアのタデイ・ポガチャルにまさかの逆転負けを喫した。
もちろんブエルタ・ア・エスパーニャでは2019、2020、2021年と3連覇、ジロ・デ・イタリアでも2023年に初優勝した。しかしチームには2024ツール・ド・フランスで3連覇に挑むヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)がいる。もしヴィンゲゴーが不調でもサブエースには2023ブエルタ・ア・エスパーニャでチーム内の真剣勝負でログリッチよりも強さを見せたセップ・クス(米国)がいる。だからログリッチがエースになるためには移籍しか方法がなかったのだ。
2023年までの総合成績でのエースはジャイ・ヒンドレー(オーストラリア)だ。2022ジロ・デ・イタリアを制した実績があり、チームは2023シーズンにツール・ド・フランス総合優勝を期待した。第5ステージで独走優勝してマイヨ・ジョーヌを獲得するのだが、ポガチャルやヴィンゲゴーの総合力にはかなわず首位はわずか1日だった。2024年はログリッチとのダブルエースとなり、ヴィスマ・リースアバイクとUAEチームエミレーツに続く組織力を持ったチームとして最大の目標であるツール・ド・フランスに挑む。
一方、強豪スプリンターのサム・ベネット(アイルランド)はデカトロン・アージェードゥーゼールラモンディアルに移籍していった。平坦ステージでスプリント勝負を狙う布陣から総合トップに立つチーム編成が可能に。アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)はグランツールでトップ10入りを果たしたオールラウンダー。ヨルディ・メーウス(ベルギー)は2023ツール・ド・フランス最終日のパリ・シャンゼリゼを制したスプリンター。
text:山口和幸