アスタナ・カザクスタン チーム チーム詳細
アスタナ・カザクスタン チームAstana Qazaqstan Team
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- Astana(国営企業による複合企業体)
- チーム
Webサイト - astana-qazaqstan.com
- @AstanaQazTeam
- astanaqazaqstanteam
- Astana Qazaqstan Team
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:WILIER TRIESTINA FILANTE SLR
WILIER TRIESTINA FILANTE SLR
WILIER TRIESTINA FILANTE SLR
ウィリエール トリエスティーナ・フィランテSLR
●Bikes: Wilier Trestina
●Groupset: Shimano
●Wheels: Corima
●Tires: Vittoria
●Saddles: Prologo
●Finishing kit: Wilier
●Clothing: Giordana
●フレームセット価格/78万1000円(レッド、マットブラック)、89万1000円(グレー/グリーン)
※現在は情報が異なる場合がございます。
※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
2022年:5勝(+代表レース3勝)、UCIランキング21位
国の英雄アレクサンドル・ヴィノクロフを救うべく、カザフスタン政府が、2006年中半ばに始動したプロジェクト。翌年に本格的にチームを起ち上げて以降、常に「栄光」の歴史を紡いできた。3人の王者でグランツール総合優勝7回を誇り、やはり異なる3人がリエージュを制した。2020年にはヤコブ・フルサンがロンバルディアで新たなモニュメンも加えた。
栄光と同時に、「騒動」の歴史もまた、今チームを語る上で欠かせない。薬物禍に、それに続くグランツール不招待。さらには給料未払による選手たちの抗議行動。特に昨季の騒動はダメージが大きかった。第2スポンサーだったプレミアテックが、運営権を買取。さらには2度に渡り、ヴィノクロフをチーム中枢から排除しようと画策した。もちろんカザフ政府側が黙っているはずもなく……。最終的にプレミアテックはフルサンを連れてイスラエルへ出ていき、ゴタゴタのせいで契約交渉がまともにできず、有力選手も次々と去っていった。弱体化したチームは、設立以来初めて、昨季ひと桁勝利しか上げられなかった……。
それでも昨季は、かつてチームに栄光をもたらしたヴィンチェンツォ・ニバリがジロ総合4位で、モビスターと喧嘩別で古巣に舞い戻ったミゲルアンヘル・ロペスもブエルタ総合4位。手放しで大成功とは言なかった。しかも前者は予定通りに現役引退し、後者には不名誉な噂のあるドクターとの付き合いがあったとして、もはや余計な騒動を繰り返したくないチームは、12月半ばに関係を解消した。
つまりグランツールの表彰台争いは、2023年は強制的に一旦休み。代わりに年明けに正式加入したマーク・カヴェンディッシュと、頼もしい補佐役ケース・ボルとに、スプリントで大量勝利を追い求める!
カザフの星アレクセイ・ルツェンコは、以前のようにワンデーと区間を狙うスナイパーに戻る。逃げにも少集団スプリントにも強いフィニッシャー、サムエーレ・バティステッラも自由に走る機会が増えそう。本来あらゆる地形で輝ける脚を持つジャンニ・モスコンは完全復活が待たられるし、一昨季のごたごたでチームを離れたものの、ヴィノに早々と呼び戻されたルイスレオン・サンチェスには、チームに再び栄光の日々をもたらしてくれるよう期待される。
text:宮本あさか