アルペシン・ドゥクーニンク チーム詳細
アルペシン・ドゥクーニンクAlpecin-Deceuninck
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- チーム
Webサイト - alpecin-deceuninck.com/
- @AlpecinDCK
- alpecindeceuninck
- Alpecin-Deceuninck
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:CANYON AEROAD CFR DISC Di2
CANYON AEROAD CFR DISC Di2
CANYON AEROAD CFR DISC Di2
キャニオン・エアロードCFRディスクDi2
●完成車価格/ 110万9000円(デュラエースDi2搭載)
※現在は情報が異なる場合がございます。
※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
2022年:34勝、UCIランキング9位
設立15年目にして、ワールドチームへ昇格。創立当初はメンバーわずか9人の小さなシクロクロスチームだった。2014年に、当時18歳のマチュー・ファンデルプールが加入すると、流れが大きく変わる。同年マチューがチーム創設初の「プロ」ロード勝利を献上し、その後も1クラスやHC(現プロシリーズ)で勝利を量産。シクロクロスとマウンテンバイクも続けたい!でもクラシックも挑戦したい!というマチューの野望を叶えるべく、2019年、ついにチームはプロ登録に踏み切った。
プロ初年度にチーム初のワールドツアー大会勝利を手にしたのは当然マチューで、2年目にはやっぱりマチューが初モニュメント(ツール・デ・フランドル)を制圧。初のGT勝利こそ他選手に譲ったが(そもそもチーム初のグランツールである2021年ジロにマチューは不参加)、2021年ツールではチームに初区間勝利+初マイヨ・ジョーヌの栄光ももたらした。
マチューによるマチューのためのチームではありつつ、過去2年は着実に基盤を固めた。特に昨季はヤスペル・フィリプセン&ティム・メルリールの2トップでスプリント勝利を荒稼ぎし、ジェイ・ヴァインがブエルタの山岳で大暴れ。いわゆる「2部チーム」ながら2022年世界ランクでトップ10に食い込み、勝利数だけなら世界で5番目に多い数字をはじき出した。もちろんマチューのモニュメント2勝目とマリア・ローザが、燦然と輝くのは言うまでもない。
すでにワールドチームと台頭に渡り合ってきただけに、新しい肩書をまとっても、決して気後れすることはないはず。メルリールとヴァインは他所へ旅立ったが、補強でむしろ層は厚くなった。昨夏からサブスポンサーに就任したドゥクーニンクが、2025年まで契約を結び、長期的なチーム作りも可能にした。新スプリンターとしてカーデン・グローブスを迎え入れ、新eスポーツ世界王者としてジェイソン・オズボーンを獲得。独走力冴えるセーアン・クラーウアナスンはマチューとクラシックでタッグを組めるし、昨リエージュ2位クインテン・ヘルマンスでアルデンヌクラシックも狙える。で、肝心のマチューは、イタリアから始まってルーベまでのクラシックと、初めてのツール「完走」と、世界選手権に照準を合わせる。
text:宮本あさか