ドゥクーニンク・クイックステップ チーム詳細
ドゥクーニンク・クイックステップDECEUNINCK - QUICK STEP
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- DECEUNINCK(建材メーカー)、QUICK STEP(床材メーカー)
- チーム
Webサイト - https://www.deceuninck-quickstep.com/en
- @deceuninck_qst
- deceuninck_quickstepteam
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
アフターコロナの時代も、ウルフパックが常勝軍団であることに変わりはない。さすがに2018年73勝、2019年70勝には遠く届かなかったが、2020年も39勝。もちろんワールドチームの中では最多勝利だ。所属30選手中なんと15人が両手を上げたことになる。中でもサム・ベネットがツール区間2勝を上げ、チーム史上2枚目のマイヨ・ヴェールをもたらした。ホアン・アルメイダのマリア・ローザ15日間着用もまた、大きな成果のひとつ。
2020年は残念ながら不幸な事故が相次いだシーズンでもあった。開幕から4勝と調子の良かったファビオ・ヤコブセンが、ポーランド初日に衝撃的な落車事故。参加した4つのステージレースでことごとく総合優勝をさらった神童レムコ・エヴェネプールは、ロンバルディアで転落事故。そしてついに世界チャンピオンに上り詰めたジュリアン・アラフィリップは、フランドルでオートバイとの接触事故。
人員を3分の1以上も入れ替えた昨季とは異なり、今年は離脱1人・加入2人と移籍は極めてミニマムに済ませた。ただ加入2人のうち1人は、かつて「最強」の名をほしいままにしたマーク・カヴェンディッシュ。グランツール区間48勝のスプリンターは、2018年2月8日以来勝利から遠ざかっているが、6年ぶりの古巣復帰で果たして勝利勘が蘇るか。
それ以外はつまりチーム体制も目標も2020年とほぼ変わらない。春は平坦・石畳・起伏&セミクラシックからモニュメントまで、ありとあらゆるワンデーで優勝本命。ツールはアラフィリップとベネットで大量区間勝利を狙う。前述の落車でジロに出られなかったエヴェネプールは、今年のジロでいよいよグランツールデビューを果たし、アルメイダはブエルタで本格的に総合争いにチャレンジだ。
text:宮本あさか