サム・ベネット
DECEUNINCK - QUICK STEP
サム・ベネットSam BENNETT
PROFILE
- チーム
- ドゥクーニンク・クイックステップ
- 生年月日
- 1990年10月16日
- 身長/体重
- 178cm/69kg
- 国籍
- アイルランド
- @Sammmy_Be
- sammmyben
- Past results:
- ジロ・デ・イタリア:区間通算3勝
- ツール・ド・フランス:2020年ポイント賞、区間算2勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間算3勝
- 2014年バイエルン一周区間優勝
- 2015年ツアー・オブ・カタール区間優勝、バイエルン一周区間優勝、アークティック・レース・オブ・ノルウェー区間優勝
- 2016年クリテリウム・アンテルナシオナル区間優勝
- 2017年レースメルボルン・アルバートパークGP優勝、パリ〜ニース区間優勝、ツアー・オブ・スロベニア区間優勝、チェコ・サイクリングツアー区間優勝
- 2018年レースメルボルン・アルバートパークGP優勝、ルント・ウム・ケルン優勝、ツアー・オブ・ターキー ポイント賞
- 2019年ブエルタ・ア・サンフアン区間優勝、UAEツアー区間優勝、パリ〜ニース区間優勝、ツアー・オブ・ターキー区間優勝、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ区間優勝、ビンクバンク・ツアー ポイント賞、国内選手権ロード優勝
- 2020年ツアー・ダウンアンダー区間優勝、ブエルタ・ア・ブルゴス区間優勝、ツール・ド・ワロニー区間優勝
- 2021年UAEツアー区間優勝、パリ〜ニース区間優勝、オキシクリーン・クラシック・ブルッヘ〜デ・パンネ優勝
人口6000人の小さな故郷、カリック・オン・シュアの偉大なる先人ショーン・ケリーが4枚目の緑ジャージを持ち帰ってから31年。ついに憧れのマイヨ・ヴェールを身にまとった。3つのグランツールで両手を挙げた選手となり、しかもシャンゼリゼ勝利さえ手に入れた。
ウルフパック移籍は大成功だった。前チーム時代はマイヨ・ヴェール7回サガンとの同居のせいで、ツールには1度も出してもらえなかった。なにより昨季はクラシック精鋭軍の一員としてスプリンターズ&石畳を走る機会が増えた。つまりモニュメント9勝のケリーに続くチャンスであり、先輩自身も「サンレモは勝てる」と保証する。
なにより「世界最高の発射台」を得た。2人組で戦う高速の戦略戦、マディソンで2度の世界王者に上り詰めたモルコフだ。正しいタイミングで正しい場所に上がる術を持つリードアウトマンの後輪に、ベネットはひたすら張り付き、最後の瞬間を待つだけでいい。ツールの中間スプリントでは、モルコフの地道なポイント潰しが、まるでボティーブローのようにライバルたちの可能性を削っていった。
マイヨ・ヴェールを着ても、自分がいまだ「世界最速スプリンター」とは思えない。むしろ、もっともっと勝ちたいと、意欲が増しただけ。この夏は新たな区間勝利が欲しい。緑をもう一度獲りに行くかどうかは、勝利を手にしてから考える。
text:宮本あさか 写真:©Deceuninck – Quick-Step Cycling Team