イネオス・グレナディアーズ チーム詳細
イネオス・グレナディアーズINEOS Grenadiers
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- INEOS(化学企業)
- チーム
Webサイト - ineosgrenadiers.com/
- @INEOSGrenadiers
- ineosgrenadiers
- INEOS Grenadiers
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:PINARELLO DOGMA F DISK/PINARELLO F9
PINARELLO DOGMA F DISK/PINARELLO F9
PINARELLO DOGMA F DISK/PINARELLO F9
ピナレロ・ドグマFディスク/ピナレロ・F9
●ドグマFディスクD/A Di2
完成車価格/203万5000円(デュラエースDi2搭載)
●F9デュラエースDi2
完成車価格/160万6000円(デュラエースDi2搭載)
※現在は情報が異なる場合がございます。
※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
2022年:39勝、UCIランキング3位
「5年以内のイギリス人ツール・ド・フランス総合制覇」と高い志を掲げ、英国自転車連盟のパフォーマンスディレクターであるデイヴ・ブレイルスフォードが、2010年に起ち上げた巨大プロジェクト。わずか3年目の夏に、目標は果たされた。ブラッドリー・ウィギンスがマイヨ・ジョーヌを勝ち取り、直後の2012年ロンドン五輪開会式では、成功のシンボルとして黄シャツ姿で「オリンピック・ベル」を鳴らした。
昨季までの13年間で、元スカイのグランツール総合優勝は12回を誇る(ツール7、ブエルタ2、ジロ3)。うち4回は表彰台に2人を送り込む圧勝で、しかも2017年ツールから2018年ツールまではグランツール4連勝。また創設シーズン以外は2011年から2022年まで、欠かさずグランツール表彰台に選手を送り込んできた。もちろん栄光の大部分は、グランツール総合7勝+表彰4回という、11年間在籍したクリストファー・フルームの手によるものだった。
ただしツール総合優勝は2019年を最後に遠ざかっているし、昨シーズンは8年ぶりにグランツール総合優勝さえなかった。ツールとジロを勝ち取ったエガン・ベルナルは、2022年開幕前トレーニング中の事故からいまだ回復途中。昨季末には3人のグランツールライダー(リチャル・カラパス、アダム・イェーツ、リッチー・ポート引退)もまとめて手放し、今季も絶対的な大本命は擁していない。それでも元ツール覇者ゲラント・トーマスでジロを、ダニエル・マルティネスでツールを、22歳の若きカルロス・ロドリゲスでブエルタを獲りに行く。
代わりにクラシックでの存在感は増幅中。2016年リエージュで初めてのモニュメントを勝ち取り、翌年にはサンレモを、昨季はルーベも手に入れた。ベテランクラシックハンターのミハウ・クフィアトコフスキと、元CX世界王&MTB五輪王のトーマス・ピドコックを中心に、春秋のクラシック月間ではあらゆる地形で成績を狙えるだろう。また。ご存知タイムトライアル分野では、世界最速フィリッポ・ガンナが控えている。
プロトン最高の予算を武器に、有名実力者たちを次々と自陣に引き入れてきたことで知られるが、近年は「若手」の獲得・育成にも力を入れる。特に英国の将来有望な選手を獲得し、しかも今季はプロ最年少18歳の選手も2選手加入。平均年齢は創設以来初めて27歳を下回り(26.6歳)、ワールドチームで3番目に若いチームになった。
text:宮本あさか