アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ チーム詳細
アンテルマルシェ・サーカス・ワンティIntermarché - Circus - Wanty
- スポンサー
- Intermarché(スーパーマーケット)、Wanty(土木建築業)
- チーム
Webサイト - intermarche-wantygobert.eu
- @IntermarcheCW
- intermarchecw
- Intermarché-Circus-Wanty
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:CUBE LITENING AERO C:68X SLT
CUBE LITENING AERO C:68X SLT
CUBE LITENING AERO C:68X SLT
キューブ・ライトニングエアロC:68X SLT
●ライトニングC:68X SLT
完成車価格/163万1080円(デュラエースDi2搭載)
※現在は情報が異なる場合がございます。
※掲載価格はプロチームが使うモデルと同等もしくは近似グレードのものです。
2022年:24勝(+代表レース1勝)、UCIランキング5位
2005年に現行のプロチーム=ワールドチーム制度が出来て以来、初めてのベルギーはフランス語圏ワロン地域のトップチーム。アマチュアクラブを基盤に創設され、長い準備期間……コンチネンタル3シーズン、さらにはプロコンチネンタル10シーズン(現プロチーム)を経てきた。2016年から3季連続で欧州ツアーナンバーワンチームとして君臨。そして2020年末で解散したチームCCCのライセンスを引き継ぐ形で、ついに2021年にUCIワールドチームへと打って出た。
プロコン時代に3度ツール・ド・フランスに参加し、ギヨーム・マルタンと共に総合争いに重きを置いてきた時代もある。ただしグランツールで本物の存在感を見せつけたのは、やはりワールドチームに昇格してから。2021年初出場ジロ3日目にタコ・ファンデルホールンが大逃げで区間勝利をさらい取り、同年初出場ブエルタでは区間1勝に通算9日間の赤ジャージ着用。翌2022年にもやはりジロとブエルタで区間1勝ずつを獲得した。またプロコン時代最大の栄光は2016年アムステル・ゴールドレース(エンリコ・ガスパロット)で、ワールドチーム昇格以降は2022年のヘント〜ウェヴェルヘム(ビニヤム・ギルマイ)やスヘルデプライス(アレクサンダー・クリストフ)が賞歴に燦然と輝く。
昨ツール出場22チームの中では、予算は下から2位タイの1千万ユーロ程度。つまり最大イネオスの20%強の資金でしかない。だからこそやりくりの巧みさには定評あり。毎年人員を10人近く大胆に入れ替え、常に戦力をアップデートすると同時に、全盛期を過ぎた元有名選手や不調の強豪を積極的に起用し、再生させることも得意とする。昨季ルイス・メインチェスやレイン・タラマエを見事にトップレベルへと引き戻したように、今季は元世界チャンピオンのルイ・コスタを受け入れた。
一方でギルマイ中心のチーム作りに向けては、資金も人材も多くを裂いた。アフリカ自転車界の歴史を急速に塗り替えてつつある22歳とは、2026年まで契約を延長。石畳巧者アドリアン・プティに加え、マイヨ・ジョーヌ着用経験者マイク・トゥーニッセンを補佐役に補充し、チーム創設初のモニュメントとツール・ド・フランス区間勝利を獲りに行く。
text:宮本あさか