ビニヤム・ギルマイ

ビニヤム・ギルマイBiniam GHIRMAY HAILU

PROFILE

チーム: アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ
生年月日: 2000年4月2日
身長/体重: 184cm／70kg
国籍: エリトリア
Strava
Twitter: @GrmayeBiniam
Instagram: biniam_girmaye_hailu_
Facebook: Biniam Girmay

【Past results】
ジロ・デ・イタリア：区間1勝
2019年：ラ・トロピカル・アミサ・ボンゴ区間優勝、ツアー・オブ・ルワンダ区間優勝
2020年：ラ・トロピカル・アミサ・ボンゴポイント賞、ツール・デュ・ドゥー2位、ジロ・デッラ・トスカーナ4位
2021年：クラシック・グラン・ブザンソン・ドゥー優勝、ツール・デュ・ドゥー2位
2022年：チャレンジ・シクリスタ・マヨルカ（トロフェオ・アルクディア）優勝、ヘント〜ウェヴェルヘム優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝
2023年：ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ区間優勝

2019年にU23版ルーベを一度完走してはいるが、パテルベルクもオウデクワレモントも走ったことのなかった21歳が、 E3で5位に入賞した。レースを終えてバスに戻ってきた彼に、急遽スケジュール変更が告げられた。2日後のヘント〜ウェヴェルヘムへ──。

UCIワールドツアー登録の「北のクラシック」でアフリカ人として史上初の勝利を挙げたエリトリア人ロードレーサーは、初のグランツール参戦となったジロ・デ・イタリアで第10ステージのスプリントを制し、アフリカ大陸出身の黒人選手として、史上初のグランツール区間優勝に輝いた。また、歴史を動かした瞬間だった。

2023年、WTチームで過ごす2回目のフルシーズンは、ツール・デ・フランドル、パリ〜ルーベの石畳クラシック、そして目の負傷で昨年は出場を見送ったツール・ド・フランスへのデビューが予定されている。フランドル・クラシックでは、新加入のディオン・スミス、マイク・トゥーニッセンが脇を固めるとともに、時間をかけて下見や試走を行う予定。ツール前には妻と娘の待つ首都アスマラに戻り、2300mの標高を生かして高地トレーニングに励む。

text：寺尾真紀