レイン・タラマエ
レイン・タラマエRein TAATRAMÄE
- チーム
- アンテルマルシェ・サーカス・ワンティ
- 生年月日
- 1987年4月24日
- 身長/体重
- 186cm/68kg
- 国籍
- エストニア
- Strava
- Rein Taaramae
- taaramaerein
- Archive
- 2023・2022・2021
- 【Past results】
- ジロ・デ・イタリア:区間1勝
- ツール・ド・フランス:2011年総合12位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間通算2勝
- 2009年:バスク一周 山岳賞、ツール・ド・ロマンディ総合3位、国内選手権ロードレース&個人タイムトライアル優勝、ツール・ド・ラン総合優勝
- 2010年:パリ〜ニース総合8位、ボルタ・ア・カタルーニャ総合3位
- 2011年:パリ〜ニース総合4位&ヤングライダー賞、国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2012年:国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2013年:国内選手権ロードレース優勝
- 2014年:ツール・デュ・ドゥー優勝、ツアー・オブ・ターキー総合2位
- 2015年:ブエルタ・ア・ブルゴス総合優勝、ブエルタ・ア・ムルシア優勝、アークティック・レース・オブ・ノルウェー総合優勝
- 2016年:ツアー・オブ・スロベニア総合優勝
- 2018年:コッパ・アゴストーニ2位、ツール・ド・ラン総合3位、ブエルタ・ア・アラゴン総合3位
- 2019年:国内選手権個人タイムトライアル優勝、ツアー・オブ・ルワンダ総合2位、ツール・ド・ラン総合3位、ブエルタ・ア・アラゴン総合3位
- 2020年:ツアー・オブ・ルワンダ山岳賞
- 2021年:国内選手権個人タイムトライアル優勝、チェコサイクリングツアー総合3位
- 2022年:国内選手権個人タイムトライアル優勝、ツアー・オブ・オマーン総合8位
- 2023年:ツアー・オブ・オマーン総合4位
2021年ブエルタで、10年ぶり、3回目のグランツール区間勝利を挙げるとともに、初めてグランツール総合ジャージを着用した。
2022年は、国内TT選手権で通算6勝目を挙げた以外の勝ち星はなかったが、ジロの第4ステージでケムナ、ロペスに続く区間3位、難関山頂フィニッシュのブエルタ第8ステージでも区間3位と、手応えはあった。狙っていたグランツール区間勝利には届かなかったが、今シーズンから試しているいくつかのことが功を奏したようにも感じた。
まず、7月の初めから標高2000m以上(~3100m)の高地でレースやトレーニングを行えるようにプログラムを組んだこと。それから、栄養士の知識を借り、これまでのグランツール中のベスト体重(68kg)より3kg絞ったこと。もう一つは、オフとジロ直前に行ったルワンダでの高地トレーニングだ。
2019年にレースで訪れたルワンダは、道路のコンディションが良く、気候も温暖で食べ物も美味しかった。温暖とされる地域でも冬場には天候が崩れる欧州ではなく、ルワンダのムサンツェ県(標高1890mくらい)で2021年から自主トレーニングをするようになった。現地で知り合いもでき、トレーニング用のバイクを預かってもらっているほど。
今年でプロ入り16年目、4月には36歳のベテランだが、これまでのやり方にこだわらず、いつも何か改善できることはないかを考えている。それは自分のトレーニングやレースのやり方だけに限らない。ルワンダの地元のライダーたちが危険なほど擦り減ったタイヤを使っていることに気づき、数日の使用で捨ててしまうタイヤを譲ってもらうようチームに掛け合った。協力を呼びかけ、ボトルやウェアなども毎回運んで行くようになった。
2023年開幕後は、まず中東のレースに向かい、オマーン一周で区間最高位4位、総合4位。UAEツアーに出場した後、再びトレーニングのためにルワンダに向かった。今年も一番の目標はグランツールの区間優勝だ。
text:寺尾真紀