イネオス グレナディアーズ チーム詳細
イネオス グレナディアーズINEOS GRENADIERS
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- INEOS(化学企業)
- チーム
Webサイト - https://www.ineosgrenadiers.com/
- @INEOSGrenadiers
- ineosgrenadiers
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
2010年創設からの10年間でツール7勝、ジロ2勝、ブエルタ2勝を獲得してきた英国チームにとって、2019年4月のチーム名変更(スカイ→イネオス)以上の大変革が訪れた。なにしろ1人でグランツール総合7勝を稼ぎ出したクリス・フルームが、新天地へと旅立ったのだ。ひとつの時代が終わった。しかし、再び、新たな常勝時代が始まるのかもしれない。
なにしろグランツール総合優勝経験者を、相変わらず4人も擁している(2018年ツール:ゲラント・トーマス、2019年ツール:エガン・ベルナル、2019年ジロ:リチャル・カラパス、2020年ジロ:テイオ・ゲイガンハート)。元U23版ジロ王者パヴェル・シヴァコフも本格開花は時間の問題。さらに世界選手権個人TTの前覇者ローハン・デニス&現王者フィリッポ・ガンナ、元ロード世界王者ミハウ・クフィアトコフスキは、豪華アシストとしてとてつもないポテンシャルを披露済み。
しかも2021年、さらに凄まじい補強を行った。プロトンNo.1の予算を活かして手に入れたのは、2020年ツール総合3位リッチー・ポートに2016年ツール総合4位アダム・イェーツ、昨ドーフィネ覇者ダニエル・マルティネスに、2020年シクロクロスU23世界王者&U23ジロ総合覇者という期待の星トム・ピドコック……!
綺羅星たちの中から、果たして誰がエースに指名されるのか。1月の時点ではジロはゲイガンハートが、ツールはベルナルとトーマスが総合エースと仮決定されたようだが、もはや絶対的立場の者などいない。2020年ツール前に人員シャッフルが行われたように(フルームとトーマスがout、カラパスを急遽ジロからツールにin)、今年も蓋を開けてみるまで分からない。
一方どうしてもクラシックは手薄となりがち。2016年リエージュ、2017年サンレモ以来、モニュメント制覇からは遠ざかっている。それでも元U23ルーベ覇者ピドコックを中心とした布陣で、今年は久しぶりに力が入る。
text:宮本あさか