オリヴェル・ナーセン
AG2R Citroën Team
オリヴェル・ナーセンOliver NAESEN
PROFILE
- チーム
- AG2Rシトロエン
- 生年月日
- 1990年9月16日
- 身長/体重
- 184cm/74kg
- 国籍
- ベルギー
- Strava
- Oliver Naesen
- @OliverNaesen
- Oliver Naesen
- Archive
- 2023・2022・2021・2020・2019
- 【Past results】
- 2015年:ツール・ド・ルクセンブルク ヤングライダー賞、ポリノルマンド優勝
- 2016年:ブルターニュクラシック優勝
- 2017年:E3ビンクバンク・クラシック3位、国内選手権ロードレース優勝
- 2018年:エッシュボルン・フランクフルト3位、ブルターニュクラシック優勝
- 2019年:ミラノ〜サンレモ2位、ヘント〜ウェヴェルヘム3位、ベネルクス・ツアー区間優勝
- 2022年:ダンケルク4日レース間総合2位、オンループ・ヘットニュースブラッド4位
年始に願ったのは「勝利」ではなく、「幸運」と「健康」。なにしろ昨季はパリ〜ニースでインフルエンザをこじらせて、春クラシックに向けて十分な準備ができなかった上に、肝心のクラシックシーズンは落車で膝を故障し、満足な成績は残せなかった。しかもツール・ド・フランスはコロナ陽性で途中リタイアを余儀なくされた。この春先にも気管支炎に悩まされた。今はとにかく100%の状態で戦いたい。
目標を「勝利」と宣言することも止めた。常連だけが表彰台を独占する昨今、以前より勝利へのハードルが確実に高くなったと実感する。むしろ高め安定の成績を出し続けることに目標をシフトするべきだと考える。なにより「あまり勝利に縁のない自分」にとっては、トップ5入りでさえ大満足だ。なにしろキャリアで5勝しか挙げていない。それでも、うち2勝は、ワールドツアーのブルターニュクラシックだ。
それでもビッグクラシック「勝利」のチャンスが、いつの日か訪れると信じている。「自分より絶対的に強い選手ではない」ディラン・ファンバーレが、地味で堅実な選手生活を長年続けた果てに2022年パリ〜ルーベで優勝をつかんだ事実は、大きな刺激であり励みになったという。
現チームとの契約は、弟のローレンス共々、今季末で一旦終わり。契約延長を提示されるか、それとも他のワールドチームへ移籍できるか。すべてはシーズン前半戦の成績にかかっているとも考える。この秋で33歳になる。「今後のキャリアを左右するシーズンになる」とも、気を引き締める。
text:宮本あさか 写真:©Vincent Curutchet