トム・デュムラン

JUMBO - VISMA
オランダ

トム・デュムランTom DUMOULIN

トム・デュムラン
PROFILE
チーム
ユンボ・ヴィスマ
生年月日
1990年11月11日
身長/体重
185cm/69kg
国籍
オランダ
twitter
@tom_dumoulin
Instagram
t.dumoulin
  • Past results:
  • 世界選手権個人タイムトライアル:2014年3位、2017年優勝、2018年2位
  • ジロ・デ・イタリア:2017年総合優勝、2018年総合2位、区間通算4勝
  • ツール・ド・フランス:2018年総合2位、区間通算3勝
  • ブエルタ・ア・エスパーニャ:2015年総合5位、区間通算2勝
  • 2013年ブエルタ・ア・アンダルシア山岳賞、ツアー・オブ・ベルギー新人賞、エネコ・ツアー総合2位
  • 2014年ツアー・オブ・ベルギー新人賞、ツール・ド・スイス総合5位、国内選手権個人タイムトライアル優勝
  • 2015年ツアー・ダウンアンダー総合4位、ツール・ド・スイス総合3位
  • 2016年ツール・ド・ロマンディ総合5位、オリンピック個人タイムトライアル銀メダル、国内選手権個人タイムトライアル優勝
  • 2017年アブダビ・ツアー総合3位、ビンクバンク・ツアー総合優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝

「特に期限を定めず、この美しきスポーツから離れることに決めた」。2021年1月23日、自身のSNSを通してこう世界中のファンに発表した。パフォーマンスに対する大きなプレッシャーと、チームのためにベストを尽くしたいという忠誠心とに、自らの感情を支配され、「自分自身を少し忘れてしまった」のが最大の理由だという。


2017年ジロ・デ・イタリア総合覇者は、こうして長い長い休暇に入った。たしかに2019年ジロ第4ステージの落車リタイア以降、前所属チームとの契約途中破棄による移籍や、2020年ブエルタの途中棄権など、精神的疲労のサインはあちこちに潜んでいたのかもしれない。


2019年5月に同じような理由で休養宣言を出した元同僚マルセル・キッテルは、そのまま3カ月半後に引退を発表した。果たしてデュムランが再び走る日はやってくるだろうか。チーム側は100%の支持を表明し、ゼネラルマネージャーは「帰ってくると信じているし、我々も扉は常に開いている」と前向きに語る。


「たくさん考え、回りの人たちとたくさん対話をすることで、近いうちに答えが見つけられると強く信じてる」。こう本人の報告は締めくくられている。

text:宮本あさか