SUPER GTとは?
多種多彩なGT300クラス
共通のシャシーに、メーカーごと仕様は異なるとはいえ、2000ccの4気筒直噴ターボエンジンを積むGT500クラスは、イコールコンディションを可能な限り保とうという意図が、大いに理解できる。しかし、GT300クラスは車両のスペックがそれぞれ異なり、バラエティに富むとも言えるが、実際のところ統一感を欠く。フロントエンジンが大半を占めるが、ミッドシップといって、車体中央にエンジンを搭載する車両もあるからだ。その上、排気量も千差万別で、どうやってイコールコンディションを保っているのだろうと、疑問に思う方がむしろ自然。そのために、車両ごと性能調整が行われるのだが、それは別な項目で。
また、GT300クラスは大きく分けると2タイプが存在する。それが従来は、JAF-GT300とFIA-GT3とされていたが、2022年からは前者がGTA-GT300に名称が改められ、さらにGT300のマザーシャシーはGT300MCと呼ばれることとなった。
それぞれの違いを簡単に言うと、GTA-GT300では比較的自由な改造が許され、その上で、GT300MCとは共通のモノコックとエンジンを使用する車両。一方、FIA-GT3は自動車メーカーが製作したレーシングカーで、調整こそ可能ながら一切の改造は許されていない。ただし、エンジンパフォーマンスはFIA-GT3の方が若干優遇され、なおかつメーカーが開発費用を負担するため、イニシャルコストが低くなるというメリットがある。
ちなみにGT300MCにはトヨタの86とマークX、ロータス・エヴォーラの3車種が存在したが、エヴォーラだけがミッドシップで、他がFRであるのは、ベース車両の駆動方式に準拠していなくてはならないため。また、メーカーの許可なく、ベース車両を選択することは許されていない。現在はトヨタ86のみ参戦となっている。
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