コースの特徴
大会1週目最大の難関山岳ステージ。ピレネーを象徴する伝統の巨大峠が、選手たちの脚を試し、未知の山頂で、新たな戦いの物語が綴られる。累積獲得標高は4100m。「誰がツールを勝つのか」が、早くも見えてくるか。少なくとも「誰がツールを勝てないのか」の最初の答えは、示されるのかもしれない。
前日のフィニッシュ地ポーから、定番ルートへ走り出す。ステージの発着地となるのは史上77回目。そもそも「5勝クラブ」の偉大なる王者4名全員が、ポー発/着のステージで勝利を挙げてきた。この夏の入会を狙うポガチャルも、すでにポー発の区間を3度も制している。
ステージ前半には、足慣らし代わりの等級の低い山岳が2つ。やはりツールのプロトンにとっては見慣れた起伏だ。走行距離が100kmを超えると、いよいよ本格的な山越えが始まる。まずは今回で78回目の登場となる1級山岳アスパン(登坂距離12km、平均勾配6.5%)を上って下りる。
さらにはピレネーの至宝、超級トゥルマレへ。ツールでの通過は実に88回を数え、今回は前年第14ステージとは反対側から攻める。つまり全長17.1kmの山道は、平均勾配は7.3%とほんの少し緩く、山頂までの終盤8kmは今年側のほうがはるかに厳しい。勾配9〜10%の激勾配ゾーンが、延々と続くのだ。もちろん、その標高2115mの山頂を先頭通過した選手には、今年も元開催委員長の名を冠した「ジャック・ゴデ賞」が与えられる。
トゥルマレから約20kmのダウンヒルを終えると、いよいよ雄大なガヴァルニー圏谷へ足を踏み入れる。この聞き慣れない地名は、この日の勝者の名とともに、世界中の自転車ファンの記憶に刻まれることになる。
決着の場としては、少々物足りないかもしれない。締めくくりの2級山岳は、登坂距離は18.7kmと長いものの、平均勾配は3.7%と緩やか。実はレニー・マルティネス世代は、U23大会ロンド・ド・リザールでこの山を経験済みだが、当時はさらに上部の勾配9%前後のゾーンにも突入している。ただ今回は急勾配区間の手前でフィニッシュ。この山道も、ツールの総合争いも、まだその先を残したまま、この日の勝敗は決する。
文:宮本あさか
| 残り距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | 40 km/h | 38 km/h | 36 km/h | ||
| 186.2 km | オフィシャル スタート |
12:40 | 12:40 | 12:40 | 19:40 | 19:40 | 19:40 |
| 135.3 km | 4級山岳 | 13:57 | 14:01 | 14:06 | 20:57 | 21:01 | 21:06 |
| 127.1 km | 中間SP | 14:07 | 14:12 | 14:17 | 21:07 | 21:12 | 21:17 |
| 108.9 km | 3級山岳 | 14:32 | 14:38 | 14:45 | 21:32 | 21:38 | 21:45 |
| 68.1 km | 1級山岳 | 15:37 | 15:47 | 15:58 | 22:37 | 22:47 | 22:58 |
| 38.4 km | 超級山岳 | 16:30 | 16:43 | 16:58 | 23:30 | 23:43 | 23:58 |
| 0.0 km | フィニッシュ 2級山岳 |
17:29 | 17:46 | 18:05 | 00:29 | 00:46 | 01:05 |
