ルール
RULE
ルール
ツール・ド・フランス2026のルール
ステージ優勝
全21ステージのうち、タイムトライアルを除く19の通常ステージでは、先頭でフィニッシュラインを通過した選手がステージ優勝を手にする。
チームタイムトライアル(第1ステージ)では、最も速いフィニッシュタイムを記録した選手が所属するチームが、ステージ優勝を手にする。
個人タイムトライアル(第16ステージ)では、最も速いフィニッシュタイムを記録した選手が、ステージ優勝を手にする。
タイムトライアルで同タイムが計測された場合は、1/100秒単位までタイムを比較する。
スポンサーはコンチネンタルタイヤ。

総合タイム首位/マイヨ・ジョーヌ
各ステージ終了後、ツール初日からの累積タイムが最も少ない選手が、総合首位として表彰を受ける。
全21ステージを通して最も少ない総合累積タイムを記録した選手が、最終的なツール・ド・フランス総合優勝に輝く。
総合タイムリーダーに授与されるのがマイヨ・ジョーヌ、つまり黄色いジャージだ。
スポンサーはLCL銀行。
※累積タイムが同じ場合
・個人タイムトライアルの1/100秒単位のタイムを加えて比較し、タイムの少ない選手が総合上位に立つ。
・それでもタイムが同じ場合、各ステージの順位を合算し、総計の少ない選手が上位に立つ。
・それでも順位が決しない場合、最後に行われたステージで上位に立った選手が、総合でも上位に立つ。
集団内を走る総合リーダーを一目で見分けるためにマイヨ・ジョーヌは誕生した。
初めて観衆の前に披露されたのは、1919年の第11ステージスタート時。
当時のツール主催元であるスポーツ日刊紙『ロト』の紙面の色が黄色だったことから、黄色いジャージが選ばれた。

ポイント賞/マイヨ・ヴェール
大会期間中を通じて、あらゆる地形のステージで安定した走りを見せた選手をたたえる賞。また「キング・オブ・スプリンター」を決める賞とも言われる。
タイムトライアルを除く通常ステージ中に1か所ずつ設けられる中間スプリントと、全ステージのフィニッシュライン、それぞれの上位通過選手に与えられるポイントの合計で争われる。2026年大会は中間スプリントと平坦ステージのポイント配分が増やされ、よりスプリンターに有利となる。また、ポイントは原則として上位通過15選手に与えられるが、難易度1「特に難所の存在しないステージ」に該当するステージでは、上位18選手までがポイント獲得の対象となる。
ポイント賞リーダーに授与されるのが、マイヨ・ヴェール=緑ジャージだ。
スポンサーはチェコ自動車メーカーのスコーダ。
| 中間スプリントポイント(上位15人) | |
|---|---|
| 25、20、16、14、12、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1 | |
| フィニッシュポイント | |
| 難易度1ステージ(上位18人)特に難所の存在しないステージ | 70、50、40、35、30、26、24、22、20、18、16、14、12、10、8、6、4、2 |
| 難易度2ステージ(上位15人) | 50、30、20、18、16、14、12、10、8、7、6、5、4、3、2 |
| 難易度3ステージ(上位15人) | 30、25、22、19、17、15、13、11、9、7、6、5、4、3、2 |
| 難易度4・5・6・7ステージ(上位15人) | 20、17、15、13、11、10、9、8、7、6、5、4、3、2、1 |
※ポイント総計が同点の場合、以下の優先順位で首位選手が決定される。
1.ステージ優勝の数
2.中間スプリントポイント首位通過の数
3.総合タイム
※レース審判の裁定によりタイムアウト救済措置が適応された場合、対象となったすべての選手は、それまでに収集してきたポイントがすべて没収される。
ツール創設50周年記念の1953年に、ポイント賞が現在の形で創設され、同時にリーダージャージが導入された。
当時のスポンサーは洋服店ア・ラ・ベル・ジャルディニエールで、同社の広告の色から緑色のジャージが採用された。

山岳賞/
マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ
山岳王を決定する賞。
山岳は4級から超級まで5つのカテゴリーに分けられ、各頂上の上位通過者にはカテゴリーに見合った山岳ポイントが付与。同ポイントの合計で山岳賞が争われる。
山岳賞リーダーに授与されるのが、マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ=白地に赤玉ジャージだ。
スポンサーは大型スーパーマーケットチェーンのE.ルクレール。
| 超級(8人) | 20、15、12、10、8、6、4、2 |
| 1級(6人) | 10、8、6、4、2、1 |
| 2級(4人) | 5、3、2、1 |
| 3級(2人) | 2、1 |
| 4級(1人) | 1 |
※第6ステージのトゥルマレ先頭通過者にジャック・ゴデ記念賞が、第20ステージのガリビエ先頭通過者にアンリ・デグランジュ記念賞が与えられる。
※ポイント総計が同点の場合、以下の優先順位で首位選手が決定される。
1.超級峠をトップ通過した数
2.1級峠をトップ通過した数
3.2級峠をトップ通過した数
4.3級峠をトップ通過した数
5.4級峠をトップ通過した数
6.総合タイム
※レース審判の裁定によりタイムアウト救済措置が適応された場合、対象となったすべての選手は、それまでに収集してきた山岳ポイントがすべて没収される。
山岳賞自体は1933年から存在していたが、おなじみの赤玉ジャージが誕生したのは1975年。
当時のスポンサーであった製菓会社ショコラ・プーランが、自社のキャンディパッケージをモデルにデザインを考案した。

新人賞/マイヨ・ブラン
2001年1月1日以降に生まれた選手の中から、個人総合タイムトップの選手に与えられる。
制限年齢以下なら何度でも受賞できるため、むしろ「最優秀若手賞」の意味合いが強い。
新人賞リーダーに授与されるのがマイヨ・ブラン=白ジャージだ。
スポンサーは眼鏡店チェーンのクリス。
新人賞が誕生したのは1975年。
色の由来は「汚れない若さの色」という説と、「色とりどりのチームジャージがあふれる中、あえて無色」という説がある。

チーム総合順位
各ステージにおいて、各チームの上位3選手のステージタイムを合算し、その合計タイムでチームのステージ順位が決定される。
総合首位のチームに所属する全選手は、黄色地に黒い数字が書かれたゼッケンをつけて走る。
スポンサーはフィットネスクラブチェーンのベーシック・フィット。
敢闘賞/プリ・ド・ラ・コンバティヴィテ
<ルール>個人タイムトライアルと最終ステージを除く各ステージで、成績に関わらず、最も勇敢な走りを見せた選手に与えられる。
大会関係者・ジャーナリスト・元選手で構成される審判団が投票と話し合いで決定する、主観的な賞である。
1.闘志
2.毅然さ
3.努力を惜しまない姿勢
4.勇気
5.オーラ
6.チームへの奉仕精神
他の賞と違ってポイント総計制・タイム制ではなく、ステージごとに新たな受賞者が誕生する。
ツール全期間を通して最も積極的な走りを見せた選手は、スーパー敢闘賞として、シャンゼリゼで表彰を受ける。
スポンサーは不動産会社のセンチュリー21。
敢闘賞が誕生したのは1952年、スーパー敢闘賞が誕生したのは2003年。
長年、赤ゼッケンでおなじみだったが、2023年大会から「金ゼッケンに黒い数字」が採用されている。
最優秀アシスト賞
各週につき1人ずつ「今週の最優秀アシスト」が選出される。金曜日に審判団が4選手をノミネートし、SNS上でのファン投票で受賞者が決定。土曜日のスタート地で表彰される。
第20ステージの終わりには審判団により「スーパー最優秀アシスト」が1人選ばれる。
スポンサーはオー・ド・セーヌ県。
ジャージの優先順位
同一選手が複数のジャージを獲得した場合、以下の優先順位で着用する。
1.マイヨ・ジョーヌ
2.マイヨ・ヴェール
3.マイヨ・ア・ポワ・ルージュ
4.マイヨ・ブラン
各賞首位選手によって着用されなかったジャージは、2位の選手が着用する(2位選手が着用できない場合は3位選手へ繰越)。
ただし2位以下の選手が世界チャンピオンジャージ、大陸チャンピオンジャージ、もしくは国内チャンピオンジャージの保持者である場合は、チャンピオンジャージの着用が優先される。
ゼッケンで最も優先順位が高いのは敢闘賞。
ボーナスタイム
タイムトライアルを除く全ステージのフィニッシュラインを上位通過した3名に、それぞれ10秒、6秒、4秒のボーナスタイムが与えられる。
制限タイム
全ステージは6つの難易度(特に難所なし、起伏軽め、起伏多め、難関、距離の短い難関、個人タイムトライアル、チームタイムトライアル)で区分され、各区分とステージ勝者の走行時速の関係によりステージ制限タイムが決定される。
たとえば難易度1の「特に難所の存在しないステージ」では、首位選手の平均走行時速が38km以下の場合は勝者のフィニッシュタイムから5%が、時速50km以上の場合は12%が、制限タイムの基準となる。
またチームタイムトライアルと個人タイムトライアルは首位選手のタイムから30%と、一定基準が設けられている
第19ステージに限っては、難易度5の通常の制限タイム計算に、さらに2%が加えられる。
制限タイム内にゴールできなかった選手は、通常タイムアウト失格となる。
ただし悪天候、道路の状態、レース中に発生した事故や負傷者数など、状況によって審判団は制限時間を変更することができる。
また制限時間から遅れてゴールした選手も、走行平均速度や、事故の有無・発生場所などの状況次第で、審判団から救済措置を与えられる場合がある。
ステージ難易度
ゴールポイントや制限タイム設定のため、各ステージには難易度が設けられている。
難易度の種類は6つ。
| 難易度 | ステージ |
|---|---|
| 難易度1(特に難所の存在しないステージ) | 第5、7、8、11、12ステージ |
| 難易度2(軽い起伏のあるステージ) | 第4、13、17、21ステージ |
| 難易度3(起伏の非常に多いステージ) | 第2、3、9、18ステージ |
| 難易度4(難関山岳ステージ) | 第6、10、14、15ステージ |
| 難易度5(距離の短い難関山岳ステージ) | 第19、20ステージ |
| 難易度6(個人タイムトライアル) | 第16ステージ |
| 難易度7(チームタイムトライアル) | 第1ステージ |
スタートルール
通常のラインステージでは、仮スタートラインから集団が一斉に走り出した後、しばらく先の本スタート地点から実際のレースを始める。
フィニッシュ順位・タイム計測
通常のステージでは、同一集団でフィニッシュした選手全員に、集団の先頭選手と同タイムが与えられる。集団が分断し、2つの集団の間隔が1秒以上開いていた場合(前方集団最後尾選手の後輪の後端と、後方集団先頭選手の前輪の先端の差)は、後方集団には新たなタイムが与えられる。
例外として集団スプリントフィニッシュで終わるであろうステージでは、2集団の間隔が3秒以内であれば、同一集団と認められる。2026年大会では第4、5、7、8、11、12、17、21ステージで適応される。
ステージ順位は実際にフィニッシュラインを通過した順番で付けられる。違反行為などで降格処分を受けた場合は、フィニッシュ時に属していた集団の最下位の順位が与えられる。
総合タイムとして反映されるのは1/10秒までだが、総合タイムが同じ選手が出た場合に限り、タイムトライアルステージで計測された1/100秒単位のタイムを比較する。
フィニシュまで3kmを切った地点で、落車やメカトラブルなどのアクシデントで遅れた場合、ステージ順位はフィニッシュラインを実際に通過した順位が記録されるが、フィニッシュタイムはそのアクシデント発生時点で所属していた集団と同じタイムが与えられる。大集団スプリントフィニッシュが予想されるステージに限り、4km、もしくは5kmに延長される場合あり。また個人タイムトライアル(第16ステージ)と上りフィニッシュ(第1、3、6、14、15、18、19、20ステージ)では、この3km救済ルールは適用されない。
シャンゼリゼ特別ルール
パリ・シャンゼリゼ周回コースで行われる第21ステージのフィニッシュに際しては、必要に応じて以下の措置が講じられる。
・最終周回コース進入前の時点でコース路面が滑りやすい状態となった場合は、第1回目のフィニッシュライン通過時点のタイムを正式記録とする。
・最終周回コース走行中に路面が滑りやすい状態となった場合は、その次のフィニッシュライン通過時点のタイムを正式記録とする。
いずれの場合も、フィニッシュは予定通り実施され、選手はシャンゼリゼ周回コースの全周回を完走しなければならない。
個人タイムトライアル
第16ステージの個人タイムトライアルでは、前ステージ終了時点の総合最下位選手から降順で1人ずつ等間隔でスタートし、前ステージ総合首位選手が最終出走者となる。
チームタイムトライアル
第1ステージのチームタイムトライアルは、5分間隔で1チームずつスタートする。各チームの中で1番目にフィニッシュした選手のタイムが、ステージのチーム順位として採用される。個人総合順位には各選手の実走タイムが採用される。
第1計測地点で最も早いタイムを記録した選手に、大会初日のポイントジャージが与えられる。第3計測地点からフィニッシュまでの区間で最も早いタイムを記録した選手に、大会初日の山岳ジャージが与えられる。また各チームの上位3選手のタイム総計で、チーム総合順位が決定される。