Le Tour de France 「伝説」が生まれる夏。「5勝クラブ」への挑戦。100年を超える歴史のなかで僅か4人しか達成できなかった通算5回優勝、通称「5勝クラブ」。これにあと1勝と迫る現代の「怪物」ポガチャルは2026年大会で我々に何を見せてくれるのか…。J SPORTSでは全21ステージを連日生中継・生配信! Le Tour de France 「伝説」が生まれる夏。「5勝クラブ」への挑戦。

見どころ①

怪物ポガチャルが挑む歴史的偉業
2026年大会で達成なるか「5勝クラブ」入り

現行のツール・ド・フランスには23チームが出場し、選手数は184人を数える。全選手がロードレース界きっての精鋭でありながら、総距離3000km超を3週間で走破する戦いに苦しみ、最終目的地のパリに達する頃にはその人数が絞り込まれている。

全21ステージを走り抜いた者こそが勇者として称えられるなか、その頂点に君臨するただひとりの存在……マイヨ・ジョーヌ。個人総合優勝を果たした者は、ツールの長い歴史にその名が刻み込まれ、ロードレース界を超えた英雄として語り継がれていく。

一度ツールを制するのでも超人的だが、2026年大会では現在の絶対王者が5度目の個人総合優勝にチャレンジをする。タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ・XRG)は、ロードレース界のレジェンドだけがたどり着いた高みである「5勝クラブ」の扉に手をかけている。ポガチャルはその走りで、大物たちと肩を並べることができるだろうか。

「5勝クラブ」とは、その名の通りツールで5回の個人総合優勝を達成した者が名を連ねる栄誉。実際にそう名付けられた組織を有しているわけではないが、過酷を極めるツールを5度制した者として称えられ続けていく。

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  • タデイ・ポガチャル
  • ツール・ド・フランス
見どころ②

スペインからパリを目指す1カ月
史上初となるバルセロナでのグランデパール

スペイン・カタルーニャ州の州都・バルセロナにとって、2026年の夏は歴史が大きく動き出す季節になる。建築家ガウディの遺作「サグラダ・ファミリア」の主塔・イエスの塔が6月に完成。喜びが満ちる中、7月には世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの開幕を迎えるのである。バルセロナとツールとの関係は深く、グラン・デパール(開幕)の実現はプロジェクトの動き出しから15年以上温めてきたものだった。

そんな、バルセロナ市民の夢とともにツールは3週間の旅に出る。目指すのはもちろん、フランスの首都・パリ。今年も、世界が大熱狂する夏がやってくる。本記では、初の開幕地を務めるバルセロナとツールの関係性にも触れながら、ツール・ド・フランス2026の旅の行程に触れていく。

今回で113回目、歴史としては120年以上を誇るツールにあって、バルセロナを開幕地とするのはこれが初めて。1992年にオリンピックを開催し、“バルサ”の愛称で知られる世界屈指のサッカーチームや、数多くのスポーツイベントを催し、豊かなスポーツ文化を誇る同地に改めて「ツール・ド・フランス」の名が刻まれることになる。

バルセロナとツールの深い関係は、1957年にさかのぼる。この年の第15ステージでプロトンがバルセロナに到達。ツールが初めて同地へとたどり着いた瞬間だった。この地では2ステージ(第15ステージをaとbに分けた変則ステージ)を行っている。

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  • バルセロナ
  • コース図
見どころ③

前代未聞の
「アルプ・デュエズ」連続登頂!
第20ステージは「歴史的な1日」に

2026年のツール・ド・フランスはスペイン・バルセロナから旅を始め、ピレネー、中央山塊、ヴォージュの山々を越えて、アルプスへと向かっていく。

今大会の最終決戦地となるアルプスでは、どんなドラマが待っていることだろうか。とりわけ注目されるのが、第19・第20ステージでのアルプ・デュエズ連続登頂。この名峰へのアプローチは第19ステージ、第20ステージでそれぞれ異なり、各チーム・選手たちの戦い方にも違ったカラーが見られると予想される。

アルプ・デュエズ初日となる第19ステージは、ギャップの街をスタートする127.9km。リアルスタートと同時に2級山岳コル・バイヤール(登坂距離4.7km、平均勾配7.2%)を上り始め、いったん下ったら1級山岳コル・デュ・コル・デュ・ノワイエ(7.2km、8.5%)へ。

再び下るとしばらくは高低の変化が少ない道を行き、やがて終盤の山岳区間へ。手始めに2級山岳コル・ドルノン(5.4km、6.4%)を上ったら、いよいよアルプ・デュエズへのアタックを迎える。

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  • アルプ・デュエズ
  • コースプロフィール
7月のレース一覧
注目選手

ツール3連覇を狙うポガチャルの対抗馬は!?
フランス期待の新星セクサスもツール初参戦!

TADEJ
POGACAR

タデイ・ポガチャル

タデイ・ポガチャル

現代サイクル界の絶対的王者が目指すのはもちろん、ツール3連覇と大会通算5勝の証「5勝クラブ」だ。2026シーズンのポガチャルは3月のシーズンインからすでに13勝。パリ~ルーベを2位で終えた以外は出場したレースは全て勝利と絶好調。今大会も彼の一挙手一投足から目が離せない。
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JONAS
VINGEGAARD

ヨナス・ヴィンゲゴー

ヨナス・ヴィンゲゴー

王者ポガチャル最大のライバルは、ツール2022、23年大会を制している彼をおいて他にいないだろう。5月に行われたジロ・デ・イタリアでは、初出場ながら圧倒的な強さで初優勝。現役選手としては唯一となるグランツール3戦制覇を達成。ジロとツールを同年で制する「ダブル・ツール」に向けて視界は良好だ。
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PAUL
SEIXAS

ポール・セクサス

ポール・セクサス

「ベルナール・イノーの正統なる後継者」とも評されるフランス期待の「ワンダーボーイ」が待望のツール初参戦。今シーズンはストラーデ・ビアンケでポガチャルに次ぐ2位でフィニッシュすると、ラ・フレーシュ・ワロンヌでは名所ユイの壁を完全攻略し優勝。ツールで十分に戦える力を示した。周囲から聞こえてくる「彼にツールはまだ早い」との声を黙らせる活躍に期待したい。
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REMCO
EVENEPOEL

レムコ・エヴェネプール

レムコ・エヴェネプール

昨年のツールでは途中リタイアと苦い記憶を払拭するべくリベンジを誓う今大会はレッドブル・ボーラ・ハンスグローエから参戦。他の総合ライバルと比べ登坂力こそ一歩劣るものの、世界選手権3連覇中のタイムトライアルには絶対の自信を持つ。2026年は第1ステージからチームTTが予定されており、開幕日から彼のマイヨ・ジョーヌ姿を見ることができるかもしれない。
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MADS
PEDERSEN

マッズ・ピーダスン

マッズ・ピーダスン

「キング・オブ・スプリンターの証」マイヨ・ヴェール争いの最有力候補の1人。ジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャですでにポイント賞を獲得しているだけに、残るツール・ド・フランスの「マイヨ・ヴェール」は是が非でも手に入れたいタイトル。平坦ステージのフィニッシュはもちろん、各ステージの中間ポイント争いでも彼の果敢な走りが見られるはずだ。
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JASPER
PHILIPSEN

ヤスペル・フィリプセン

ヤスペル・フィリプセン

フォームを調整し万全な状態で挑んだ前回大会は、開幕ステージで見事なスプリント勝利を挙げたものの、第3ステージで発生した落車に巻き込まれ無念のリタイア。それでも直後に行われたブエルタでは驚異的な回復力でステージ3勝を挙げ、その実力に疑いの余地はない。マッズ・ピーダスンやビニヤム・ギルマイと共にハイレベルなマイヨ・ヴェール争いを見せてくれるはずだ。
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MATHIEU
VAN DER POEL

マチュー・ファンデルプール

マチュー・ファンデルプール

ロードレースだけでなくシクロクロス、MTBでも活躍するマルチライダー、ファンデルプール。前回大会では21日間を通して1勝に終わったものの、マイヨ・ジョーヌを計4日間着用し、序盤戦を盛り上げた。スプリント、逃げともに高水準でこなす彼の脚力を持ってすれば今大会も、序盤から積極的に飛び出し、再びマイヨ・ジョーヌに袖を通す光景が期待できるだろう。
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FLORIAN
LIPOWITZ

フロリアン・リポヴィッツ

フロリアン・リポヴィッツ

センセーショナルな走りで2025年大会は総合3位、新人賞「マイヨ・ブラン」を獲得したドイツの新星。今年はチームにレムコ・エヴェネプールが加わり、あくまでも彼のアシストという形での参戦となる見方が強いが、エースに不足の事態が発生した場合は、再びリポヴィッツに総合争いに参戦するチャンスが訪れる可能性も十分にあり得る。

VICTOR
CAMPENAERTS

ヴィクトル・カンペナールツ

ヴィクトール・カンペナールツ

チームの総合エース、ヴィンゲゴーから「絶対に外せない存在」とも評される名アシスト。2025年以来のヴィスマ加入以来、全てのグランツールでヴィンゲゴーと共に走っており、今大会のメンバー入りも早くから内定。その信頼の高さが伺える。コンディション不良によりワウト・ファンアールトの欠場が決まっているヴィスマにとって彼にかかる期待は大きい。

BEN
HEALY

ベン・ヒーリー

ベン・ヒーリー

昨年、42kmを独走して大会6日目に自身初のステージ優勝を飾ると、第10ステージでは区間3位に入りアイルランド勢として38年ぶりとなるマイヨ・ジョーヌを獲得する歴史的快挙を達成。一躍時の人となった。サイクルファンの心を鷲掴みにしたそのアグレッシブな走りで今年はどんなドラマを我々に見せてくれるのだろうか?

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