バーレーン・ヴィクトリアス チーム詳細
バーレーン・ヴィクトリアスBahrain - Victorious
- スポンサー
- Bahrain(複数企業による共同出資団体)
- チーム
Webサイト - bahraincyclingteam.com
- @BHRVictorious
- teambahrainvictorious
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:MERIDA SCULTURA TEAM
MERIDA SCULTURA TEAM
MERIDA SCULTURA TEAM
メリダ・スクルトゥーラチーム
●スクルトゥーラチーム
価格:132万円(デュラエースDi2搭載完成車)
創設直後の成功がすべてヴィンチェンツォ・ニバリの手によるものだったのだとしたら(モニュメント2勝、グランツール表彰台3度)、5年目の昨シーズンは、チームの層の厚さを証明した。ジロでダミアーノ・カルーゾが総合2位、ブエルタでジャック・ヘイグが総合3位&ジーノ・メーダー新人賞。3つのグランツールで異なる4人がトータル区間6勝を上げ、ツールとブエルタはチーム総合首位にも君臨。さらに秋のルーベでは、ソンニ・コルブレッリが新たなモニュメントタイトルももたらした。勝利数は初めて30の大台にのり、ワールドランキングも5位。昨オフの出入りは最小限で、つまり去年よりも自信と経験を増した選手たちが、2022年はさらなる成功に突き進む可能性を秘めている。
★2022年の目標
バーレーン王子の掲げる野望は、グランツールを勝ち取ること。もちろんツール・ド・フランスが好ましい。国家の経済成長計画「2030年エコノミックヴィジョン」において、スポーツの立ち位置をさらに拡大するための、重要なファクターなのだ。
★グランツール
ツール・ド・フランスに全勢力を結集。つまり昨グランツール表彰台のカルーゾとヘイグに、昨グランツール区間覇者のマテイ・モホリッチ、ディラン・トゥーンス、メーダー、そしてルーベを制したコルブレッリ。「不運なエース」のイメージが強いミケル・ランダも、「キャプテン役」として参戦する。優先順位はマイヨ・ジョーヌ→区間勝利ながら、コルブレッリのマイヨ・ヴェール獲りも想定しているようだ。またランダはジロ・ツール、ヘイグはツール・ブエルタ、ペリョ・ビルバオがジロ・ブエルタ、と総合系はこぞって年間2ツールを予定している。
★クラシック
春クラシック前半戦はコルブレッリで、後半戦はトゥーンスで。そしてモホリッチは前半も後半も。特にチームが未だ手に入れていないモニュメント、ツール・デ・フランドルにはクラシック3リーダーが出揃う。もう1つ足りないのがリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで、同レースには元リエージュ覇者ワウト・プールスも参戦だ。
★その他
チーム創始者のバーレーン王子ナセル・ビン・ハマド・アル・ハリファは、同国五輪委員会会長にして政府青少年スポーツ最高評議会長にして、自らもとびっきりのスポーツマン。トライアスリートとして知られ、昨年は馬の遠乗りレースで2位表彰台乗りも果たした。160kmを7時間45分37秒で走りきったそうだ。昨夏はなんと71歳の父王をサイクリングに連れ出すことに成功。王子は全身チームキット+ロードバイクで、王様はポロシャツ+MTB姿だった。
text:宮本あさか