アスタナカザクスタン チーム チーム詳細
アスタナカザクスタン チームAstana Qazaqstan Team
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- Astana(国営企業による複合企業体)
- チーム
Webサイト - http://astanaproteam.kz/
- @AstanaQazTeam
- astanaqazaqstanteam
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:WILIER TRIESTINA FILANTE SLR/ZERO SLR
WILIER TRIESTINA FILANTE SLR/ZERO SLR
WILIER TRIESTINA FILANTE SLR/ZERO SLR
ウィリエール トリエスティーナ・フィランテSLR/ゼロSLR
●Framesets: Wilier Triestina Filante SLR / 0 SLR / Turbine (TT)
●Drivetrain: Shimano Dura-Ace Di2 / CeramicSpeed bottom bracket
●Wheels: Corima
●Components: Wilier integrated handlebars
●Pedals: Look Kéo Blade
●Power meter: Shimano Dura-Ace
●Tyres: Vittoria Corsa
●Other: Prologo saddles, Tacx bottle cages, Prologo handlebar tape, CeramicSpeed OSPW system, Garmin computers
●フィランテSLR
価格(フレームセット):71万5000円(ノーマルカラー)、88万円(アスタナカラー)
●ゼロSLR
価格(フレームセット):71万5000円(ノーマルカラー)、88万5000円(アスタナカラー)
アレクサンドル・ヴィノクロフとカザフスタンが完全なる主権を取り戻した。2007年創設以来初めて、昨シーズンは他資本(プレミアテック)が共同スポンサーに就任したが、わずか1年で関係解消。しかも旧首都名「アスタナ」に加え、今シーズンは初めて国名「カザクスタン」も堂々とチーム名に冠する。体制の入れ替わりと同時に、エース格ヤコブ・フルサンを含む選手16名を大量放出。代わりに14名が仲間入りし、特にヴィンチェンツォ・ニバリとミゲルアンヘル・ロペスという2人が古巣に帰ってきた。また6人のスペイン選手が去り、イタリア選手が7人加入。トータル11人に増え、カザフ選手10人を超える一大勢力に。
★2022年の目標
昨季はあと一歩が足りなかった。パリ〜ニースは総合2位と3位、ジロ総合4位、ドーフィネ総合2位、ツール・ド・スイス総合3位。また春クラシックは文字通り全滅だった。だからこそ今年はきっちりビッグタイトルを勝ちに行く。エースにはニバリ、ロペス、アレクセイ・ルツェンコ、ジャンニ・モスコンの4人が指名された。
★グランツール
創設15年でグランツール優勝7回、表彰台7回。しかもチームで最後に表彰台に上がったのが4年前のロペスで、最後に総合優勝を飾ったのは6年前のニバリ。そしてこの出戻り2人がタッグを組み、チームが全力で総合を獲りに行くのはジロ。どちらかと言えばエースはロペス、キャプテンがニバリとの配役だ。両者はツールにも「調子が良ければ」参加予定だそうだが、真のエースは昨ツール総合7位ルツェンコが務める予定。ダビ・デラクルスはジロでアシスト役を務めつつ、ブエルタでは自らが総合表彰台乗りにトライ。
★クラシック
エース4人のうち、3人はクラシックにもフル稼働。新加入モスコンはサンレモから始まり石畳もアルデンヌも全部。ルツェンコはフランドルを経てアルデンヌに集中。かつてサンレモとロンバルディアという、まったくタイプの異なるも2つのモニュメントを制したニバリは、なんと5大モニュメント全参戦に挑戦するらしい。すでにリエージュ3回、ロンバルディア2回を勝ち取ってきたチームが、石畳モニュメントでもセンセーションを起こせるか。
★その他
ヴィノクロフ所属チームを救うため2006年にスポンサー活動を開始し、翌年ヴィノクロフのためにチームが創設され、引退後はヴィノクロフによって運営されてきたアスタナだけれど、過去1年でヴィノクロフは2度失脚している。1度目はプレミアテックが運営権50%を買い取ったのをきっかけに、任を解かれた。ただし翌日にあっさり復帰。2度目は2021年ツール3日前。プレミアテックの契約解消発表後の8月に、やはり再びトップへと返り咲いている。
text:宮本あさか