モビスター チーム チーム詳細
モビスター チームMovistar Team
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- Movistar(携帯電話通信事業)
- チーム
Webサイト - http://www.movistarteam.com/
- @Movistar_Team
- movistar_team
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:CANYON AEROAD CFR DISC
CANYON AEROAD CFR DISC
CANYON AEROAD CFR DISC
キャニオン・エアロードCFRディスク
●エアロードCFRディスクeタップ
価格:98万9000円(スラム・レッドeタップAXS搭載車)
創設42年目のプロトン最古豪チームの、在籍18年目のアレハンドロ・バルベルデが、ついに現役最後のシーズンを迎えた(あくまで予定)。絶対的エースの引退に向けて、数年前から徐々に体制移行を準備してきた。ただチームに100勝以上をもたらした「エル・インバティド(無敵の男)」の後継者を見つけるのは、決して簡単ではない。ついに真打ち昇格と思われたマルク・ソレルも、昨季エース待遇で入団したはずのミゲルアンヘル・ロペスも、昨季末でチームを離れた。こうして2年前にチームに迎え入れたエンリク・マスが、思わぬ形で唯一のグランツールエースに押し上げられた。また今季加入のイバン・ソーサは、バルベルデの側で、ジロでエース見習い。アルデンヌクラシックもマスがバトンを受け継ぐが、こちらは新加入アレクサンデル・アランブルも共に責任を引き受ける。
★2022年の目標
マスのチームリーダーとしての座を強化し、若い選手たちの成長にさらに力を入れる。肝心のバルベルデに関しては、ゼネラルマネージャーのエウゼビオ・ウンスエは、ただ楽しみながら走り、笑顔で引退して欲しい、と願っている。
★グランツール
マスがツールとブエルタで総合争いに挑む。特にツールでは、生まれて初めて本当の意味で、「絶対的エース」の座につく予定だ。本人の野望は両大会で総合表彰台に乗ること。一方のバルベルデはジロとブエルタへ。
★クラシック
フレーシュ5勝、リエージュ4勝のバルベルデが、最後のタイトルを獲りに行く。もしもリエージュでもう1度両手を上げることが出来れば、メルクスの史上最多勝利と並ぶのだ。スペインの山岳集団にとって、伝統的に石畳シーズンが最大の弱点で、21世紀に入ってフランドルはトップ10入りがわずか2回(うち1回はバルベルデ!)、ルーベはたったの1回。その両方で貴重なトップ10入りを果たしたのが38歳大ベテランのイマノル・エルビティで、実はこちらも後継者の早急な成長が待たれる。候補はイバン・ガルシアとヨハン・ヤコブスか。
★その他
バルベルデはあまりに偉大すぎた。約1年半の出場停止期間はあったものの、実質18年間エースの座から降りることはなかった。たとえグランツールを2度制しても、ナイロ・キンタナは決してチームの頂点に立つことはできなかった。ミケル・ランダやリチャル・カラパスも早々にチームを去った。不満気だったソレルは、2年前ようやくエースの一角に入れてもらえたけれど、今シーズンは新天地でポガチャルのために働くことを選んだ。昨季ようやくマス&ロペス体制へ本格移行したと思ったら、ブエルタの最後の最後でロペスが挫折。契約をあっさり途中で打ち切った。バルベルデ引退後のチーム体制は、果たしてどうなってしまうのやら。
text:宮本あさか