クイックステップ・アルファヴィニル チーム詳細
クイックステップ・アルファヴィニルQuick - Step Alpha Vinyl Team
- スポンサー
- Quick - Step(床材メーカー)
- チーム
Webサイト - https://www.quickstep-alphavinylteam.com/en
- @qst_alphavinyl
- quickstep_alphavinylteam
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:SPECIALAIZED S-WORKS TARMAC SL7
SPECIALAIZED S-WORKS TARMAC SL7
SPECIALAIZED S-WORKS TARMAC SL7
スペシャライズド・SワークスターマックSL7
●Framesets: Specialized S-Works Tarmac SL7 / Shiv TT●Drivetrain: Shimano Dura-Ace Di2
●Wheels: Roval
●Components: PRO/Roval handlebars and stems
●Pedals: Shimano Dura-Ace
●Power meter: Shimano Dura-Ace
●Tyres: Specialized S-Works Turbo / Turbo Cotton / Rapid Air
●Other: Specialized saddles, CeramicSpeed bearings, Tacx bottle cages, Supercaz
bar tape, Garmin computers
●Sワークス ターマックSL7
価格:165万円(デュラエースDi2搭載完成車)
常勝軍団「ウルフパック」が、20回目のシーズンに乗り出した。創設時から変わらずチームを支えるクイックステップが、今季は再び単独メインスポンサーに復帰。しかも2027年まで契約延長し、さらに長期的な視野でチームを支えていく。チームの基盤はいつも通りスプリントとクラシック。グランツール総合には、伝統的にそれほど力を注いでこなかったが(それでもジロ総合2位が1回、ブエルタ2位が1回)、今季はレムコ・エヴェネプール専用アシストを含む3人の本格派クライマーを加入させたことは見逃せない事実。
★2022年の目標
2012年以降の年間勝利は50勝以上で、2018年以降の年間勝利は60勝以上(新型コロナウイルス禍でシーズンが中断された2020年39勝を除く)。今年も最低目標は60勝で、狙うはもちろん10年連続ワールドチーム年間最多勝利!
★グランツール
昨季はツール・ド・フランスで区間4勝&マイヨ・ヴェールをマーク・カヴェンディッシュが、ブエルタ・ア・エスパーニャで区間3勝&ポイント賞をファビオ・ヤコブセンが手に入れた。今シーズン開幕時点の計画では、ジロをカヴで、ツールをヤコブセンで戦う予定らしい。また昨ジロで初めてグランツール総合争いに挑んだエヴェネプールは、ブエルタで2度目のトライ。22歳の本人にとっても、チームにとっても、将来の方向性を決める重要な分岐点となりそうだ。
★クラシック
とっておきのクラシック精鋭軍。数字がそれを証明する。全部で18あるワールドチームの中で、唯一、5大モニュメントすべてを制した経験を誇る。しかもチーム創設から昨季までの19年間で、リエージュ制覇が1回、ロンバルディア2回、サンレモ3回、ルーベ6回……そしてフランドルはなんと8回!つまり石畳系では間違いなく今世紀最強で、2022年の春もまた、悪路で恐ろしい波状攻撃をかけるに違いないのだ。弱点は起伏系。近年はフレーシュ・ワロンヌ3勝のジュリアン・アラフィリップにばかり頼るパターンが多かった。ただし今季はエヴェネプールとアンドレア・バジオーリの初めてのアルデンヌ参戦で、坂道でも凄まじい波状攻撃が見られるかもしれない。
★その他
勝利数の多さの理由は、ずばり強いスプリンターを常に複数抱えているから。ところがそのエーススプリンターたちは、2〜3年周期でどんどん入れ替える。カヴェンディッシュ、2013年〜2015年末所属、計44勝。マルセル・キッテル、2016年〜2017年末所属、計26勝。フェルナンド・ガビリア、2016年〜2018年末所属、計30勝。E・ヴィヴィアーニ2018年〜2019年末所属、計29勝。サム・ベネット、2020年〜2021年末所属、計14勝。今季末は、さて。
text:宮本あさか