ロット・スーダル チーム詳細
ロット・スーダルLotto Soudal
- スポンサー
- Lotto(宝くじ公社)、Soudal(シーリング・コーキング材メーカー)
- チーム
Webサイト - https://www.lottosoudal.be/en
- @Lotto_Soudal
- lotto_soudal
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
使用バイク:RIDLEY NOAH FAST DISC
RIDLEY NOAH FAST DISC
RIDLEY NOAH FAST DISC
リドレー・ノアファストディスク
●ノアファストディスク
価格:90万6400円(デュラエースDi2搭載完成車)
38年目の危機。2011年まで存在していたチーム(オメガファルマ・ロット)とは、厳密に言えば、母体が異なる。ただし自転車界最古のスポンサーであるロットの主導で、選手17人と監督勢をまとめて引き取ったことを考慮すると……チームの物語は1985年に始まった。これほどの歴史を誇る古豪ながら、2022年末のワールドチーム降格の危険性にさらされている。だから絶対的な使命は、今季を含む3シーズンのポイント合計で、世界上位18位以内に入ること。さもなくば来季は、チーム史上初めて、2部で走ることになる。
★2022年の目標
ゼネラルマネージャーのジョン・ルランゲ曰く、ポイントのために走るのではない。ずばり勝つために走り、勝って大量ポイントを収集していく。カレブ・ユアン列車は、内側から(新発射台加入)も外側から(スプリント専門コーチ招聘)も強化した。石畳専門班を形成し、シーズン開幕前から特殊合宿も組んだ。メンタルトレーニングや科学トレーニングを積極的に採用し、選手の調子・目標管理も細かく行う。すべてはワールドツアー残留のために。
★グランツール
総合争いには今年も加わらない。ユアンがジロとツールに出向き、できる限り大量のスプリント勝利を目指す。ところで例年は「3大ツールまとめて」的な試みが多かった。かつてはアダム・ハンセンが20大会連続出走・完走を成し遂げ、2019年にはトーマス・デヘントが年間3大ツール完走。昨シーズンはユアンが「3つすべてで最低1つずつ区間勝利を上げる」と宣言し、ジロ区間2勝は首尾よく手にしたものの……ツール序盤の途中棄権で目標達成ならず。残念ながら今季のユアンはブエルタ欠場を決めているが(母国開催の世界選行きのため)、将来的には再び挑戦する意志はあるらしい。
★クラシック
旧チーム時代に3つのモニュメントをもたらしたフィリップ・ジルベールの、現役ラストイヤー。近年は石畳系に邁進してきた稀代のパンチャーだが、今年は地元アルデンヌ系のみに集中する。一方で2012年の新体制移行以来、チームが熱心に追い求めてきたフランドル系ビッグタイトルは、新・石畳班に託される。出戻りヴィクトール・カンペナールツが先頭に立ち、ブレント・ファンムール、フロリアン・フェルメールス、アルノー・デリーという独走力の高い若手3人を率いる。
★その他
スーダル社は今季限りでスポンサーを撤退するが、2月末に、早くも来季のパートナーが見つかった。それがクラウドサービス企業のDstny社(旧Destiny社)で、社名変更+欧州市場全体へのサービス拡大の宣伝目的で自転車チームへの出資を決めたとのこと。
text:宮本あさか