UAEチームエミレーツ チーム詳細
UAEチームエミレーツUAE-TEAM EMIRATES
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- UAE(アラブ首長国連邦)、エミレーツ航空
- チーム
Webサイト - http://www.uaeteamemirates.com/
- @TeamEmiratesUAE
- uae_team_emirates
- チームリスト
(UCI公式サイト) - https://www.uci.org/road/teams/
1990年にイタリアで誕生し、ジロ制覇3度の古豪が、設立30周年の昨夏ついにタデイ・ポガチャルと共に初めてマイヨ・ジョーヌを勝ち取った。2017年に中東籍チームとして再出発した後、イネオスに次ぐ巨額の予算を武器に、選手や監督の大型補強を続けた成果が形となった。1月に選手・スタッフ全員の抗コロナワクチン接種に踏み切ったチームは、2021年も積極的に攻めていく。
今年の最大の課題は、昨ツール中に不安視された「山岳アシスト不在」を解消すること。そのため山岳補佐役としてラファウ・マイカを獲得。かつてはコンタドールの名アシストで、自らも2度ツール山岳賞に輝いたクライマーは、今年はツールとブエルタでポガチャルの護衛を務める。またダヴィデ・フォルモロはジロで自らが総合リーダーを務めた後、ツールへ駆けつける。
スプリンター兼クラシックハンターのアレクサンダー・クリストフは、新たにマッテオ・トレンティンという名相棒を得た。数年前は現役最強レベルを誇ったスプリンターのフェルナンド・ガビリアも加えて、3人が春クラシック前半戦で大暴れする可能性あり。ルーベまで戦い終えたら、ガビリアはジロへ、クリストフはツールへ、そしてトレンティンはブエルタへと向かう。
ランプレ時代からのエース格ディエゴ・ウリッシは昨年末に心筋炎と診断され、復帰の目処はいまだ立たない。代わりにチームには新たな上り坂フィニッシュ巧者が加わった。1月序盤に電撃移籍を発表したマルク・ヒルシだ。昨世界選3位、フレッシュ優勝、リエージュ2位と、高いワンデー適正を有する22歳は、今春はオムループ開幕戦からイタリア→石畳→リエージュまであらゆるワンデーで脚を試す。ちなみに5大モニュメントの中でチームに唯一足りないのは、ルーベの栄光だ。
text:宮本あさか