レイン・タラマエ
INTERMARCHÉ - WANTY - GOBERT MATÉRIAUX
レイン・タラマエRein TAATRAMÄE
PROFILE
- チーム
- アンテルマルシェ・ワンティゴベール・マテリオ
- 生年月日
- 1987年4月24日
- 身長/体重
- 184cm/66kg
- 国籍
- エストニア
- taaramaerein
- Past results:
- ジロ・デ・イタリア:区間1勝
- ツール・ド・フランス:2011年総合11位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間通算2勝
- 2009年国内選手権個人タイムトライアル&国内選手権ロード優勝
- 2009年バスク一周山岳賞、ツール・ド・ロマンディ総合3位、ツール・ド・ラン総合優勝
- 2010年カタルーニャ一周総合3位
- 2011年パリ〜ニース総合4位&ヤングライダー賞、国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2012年国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2013年国内選手権ロード優勝
- 2015年アークティック・レース・オブ・ノルウェー総合優勝
- 2019年国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2021年国内選手権個人タイムトライアル優勝
「才能を開花させられなかった選手」と呼ばれることがある。2012年までは間違いなく、エストニア初のグランツール「総合系」選手として将来を嘱望されていた。しかし2011年ツールの総合11位が、いまだに人生最高成績のまま。翌2012年大会は、あのプランシュ・デ・ベルフィーユで、グランツール総合優勝経験者(フルーム、エヴァンス、ウィギンス、ニバリ)に食らいついた最後の1人だったというのに……。
2012年の単核球症があらゆる希望を奪い去った。翌ツールのラルプデュエズをカヴェンディッシュと同じグルペットで上った夜、ホテルの部屋で涙が止まらなかったという。2015年にはようやく調子を取り戻したが、もはやエースの座を取り戻すことはできなかった。
物静かでのんびりやなせいで、下剋上を企てることさえなかったのかもしれない。基本的に「自転車」か「おかし」か「雪」さえあれば、誰とも会話せずにいつまでも過ごせるらしい。子供時代に習ったレスリングは5年間で飽きてしまったが、自転車で新しい国や新しい景色に触れることはいまだに大好き。だからプロ15年目にして初めてベルギーチームで走れることが、楽しみでしょうがない。
text:宮本あさか