マテイ・モホリッチ
Bahrain - Victorious
マテイ・モホリッチMatej MOHORIČ
PROFILE
- チーム
- バーレーン・ヴィクトリアス
- 生年月日
- 1994年10月19日
- 身長/体重
- 185cm/72kg
- 国籍
- スロベニア
- Strava
- Matej Mohoric
- @matmohoric
- matmohoric
- Matej Mohorič
- 【Past results】
- ジロ・デ・イタリア:区間1勝
- ツール・ド・フランス:区間通算2勝
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間1勝
- 2015年:ジャパンカップ6位
- 2016年:ツアー・オブ・ハイナン総合3位
- 2017年:香港チャレンジ優勝
- 2018年:ツアー・オブ・オーストリア区間優勝、ベネルクス・ツアー合優勝、ドイツ・ツアー総合優勝&ポイント賞&ヤングライダー賞、グラン・プレミオ・インドゥストリア・エ・アルティジャナート優勝、国内選手権ロードレース優勝
- 2019年:ツール・ド・ポローニュ区間優勝、ミラノ〜サンレモ5位
- 2020年:リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ4位
- 2021年:ツール・ド・ポローニュ総合2位、ベネルクス・ツアー総合2位、クラシカ・サンセバスティアン2位、ツアー・オブ・スロベニア ポイント賞、国内選手権ロードレース優勝
- 2022年:ミラノ〜サンレモ優勝、パリ〜ルーベ5位、CROレース総合優勝
- 2023年:クールネ〜ブリュッセル〜クールネ3位
熱心なMTB乗りのメカニックからアイディアを持ちかけられてからレース2日前まで、チームメイトにすら明らかにされていなかったというミラノ〜サンレモでのドロッパーシートポスト使用。チームメイトですら「これで本当に変わると思っているのか?」と訝しんだが、生粋のダウンヒラーには使い道があった。ただしそれもオールオアナッシング。「こんなに計画がうまくいくことは、おそらく一生に一度の経験だろう」と振り返る。
グランツール全てでステージ勝利の経験を持つ彼が2023年に望むのは、北の地獄・パリ〜ルーベでの勝利。そのために年末から準備を進めている。「雨と泥が欲しい」と悪コンデイションを切望する。
モホリッチは、スロベニア人たちが世界最高峰の位置に君臨している今こそ最適な時期と考え、2021年末に母国スロベニアの若いサイクリストたちを支援するMMファウンデーションを立ち上げている。そこで国の連盟やユースサイクリングチームをサポートし、プロサイクリストへの道筋を示す。
さらに、スロベニアのサイクリング発展における問題をピラミッドの裾野の部分だとモホリッチは考える。トップ3人のライダーは輝かしい成績を収めているが、ピラミッド自体が安定しているわけではない。トップライダーがいる国にふさわしいよう、基盤から向き合って強化と修正をする必要があり、若いサイクリストを教育するシステムを確立して、次世代にもトップに到達するようなサイクリストを作り出せるよう活動を行う。
text:滝沢佳奈子 写真:© sprintcycling