ジュリオ・チッコーネ

Lidl - Trek

ジュリオ・チッコーネGiulio CICCONE

PROFILE

チーム: リドル・トレック
生年月日: 1994年12月20日
身長/体重: 176cm／58kg
国籍: イタリア
Strava: Giulio Ciccone
Twitter: @giuliocicco1
Instagram: ciccone_giulio
Facebook: Giulio Ciccone

【Past results】
ジロ・デ・イタリア：2019年山岳賞、区間通算3勝
2017年：ツアー・オブ・ユタ総合6位
2018年：ジロ・デッラッペンニーノ優勝、オコロ・スロベンスカ山岳賞
2019年：ツール・デ・ザルプ＝マリティーム・エ・デュ・ヴァール総合8位
2020年：トロフェオ・ライグエーリア優勝、イル・ロンバルディア5位
2021年：ルート・ドクシタニー総合5位
2022年：ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合8位、ジャパンカップ7位
2023年：ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ総合2位＆ポイント賞

3年ぶり3度目のジロ・デ・イタリア区間優勝で、勝利の喜びに涙を流した。苦しかった数年間に終止符を打ち、新しいスタートを切るための勝利。このジロでは山岳賞ランキング2位、ツール・ド・フランスでも果敢にアタックを繰り返し、山岳賞ランキングでは3位の成績を残した。

2019年ジロのクイーンステージを制して山岳王になり、続くツールではマイヨ・ジョーヌを2日着用したことで、GCライダーとして大きな期待を寄せられた。しかし、コロナ禍のために短いシーズンとなった2020年は気管支炎でジロを途中棄権、2021年はジロとブエルタ・ア・エスパーニャの両方を落車による怪我の影響でリタイア。不運と不調だけでなく、期待とのギャップにも苦しんだ。ジロの勝利まで、長いトンネルが続いていた。

2023年はジロ（区間3勝）、ブエルタ（区間未勝利）でステージを狙っていく。総合上位を狙う気持ちはない。今グランツールで総合優勝を争う中には、まるで自分にはないギアを持っているような選手達がいる。レースのレベルもペースも以前より格段に上がり、到底太刀打ちできないと感じている。ステージを優勝したときの格別な気持ちは忘れがたく、何度も繰り返したいもの。今シーズンは、昨年よりもっと多くサングラスを投げられるように、と思っている。

今シーズンの緒戦は、スペインで開催されたUCIプロシリーズのステージレース。すでに区間1勝を挙げ、空に舞ったサングラスのカウンターは「1」になった。

text：寺尾真紀