ブライアン・コカール
ブライアン・コカールBryan COQUARD
- チーム
- コフィディス
- 生年月日
- 1992年4月25日
- 身長/体重
- 171cm/59kg
- 国籍
- フランス
- Strava
- Bryan Coquard
- @bryancoquard
- bryancoquard
- 【Past results】
- 2015年:世界選手権トラックレース マディソン優勝、国内選手権トラックレース 団体追抜&マディソン優勝、欧州選手権トラックレース エリミネーション優勝
- 2016年:エトワール・ド・ベセージュ区間2勝、ダンケルク4日間レース総合優勝、ショレ=ペイ・ド・ロワール総合優勝、ルート・デュ・スュド区間2勝
- 2017年:ボルタ・ア・バレンシアナ区間優勝、ブエルタ・ア・アンダルシア区間優勝、シルキュイ・ド・ラ・サルト区間優勝、バロワーズ・ベルギー・ツアー区間優勝
- 2018年:ツアー・オブ・オマーン区間優勝、ダンケルク4日間レース区間優勝、バロワーズ・ベルギー・ツアー区間優勝
- 2019年:エトワール・ド・ベセージュ区間優勝、シルキュイ・ド・ラ・サルト ポイント賞、ダンケルク4日間レース区間優勝、バロワーズ・ベルギー・ツアー区間優勝、ツール・ド・ワロニー ポイント賞、アークティック・レース・オブ・ノルウェー区間優勝
- 2020年:ルート・ドクシタニー区間優勝
- 2022年:エトワール・ド・ベセージュ区間優勝、ツール・ド・ラ・プロヴァンス区間優勝
- 2023年:ツアー・ダウンアンダー総合10位&区間優勝
ついに自らのキャリアに足りなかったものを手に入れた。この1月のツアー・ダウンアンダー第4ステージで、とうとう悲願のワールドツアー初勝利。プロ生活11年目にして、プロ49勝目でつかみとった歓喜だった。
五輪のメダルなら、プロ転向前年に、とっくに取得済み。ロンドン五輪のトラック・オムニアムで、銀メダルに輝いた。世界チャンピオンの座にだってジュニア時代から通算3度も君臨しているし、欧州選手権でも金4個を含むメダル15個を誇る。ロード人生だって、実際はいたって順調そのものなのだ。プロ2日目にあっさり1勝目をさらいとり、あとたったの2勝で(4月現在51勝)……歴代トップ100の仲間入りさえ果たすのだ!
長年追い求めてきたワールドツアー勝利をクリアし、「コック(雄鶏)」の次なる目標は、当然グランツール区間勝利。2016年第4ステージでは、フォトフィニッシュの末ぎりぎり2位判定に泣いた。2020年ツールでは7度も区間トップ10入りしながら、あとひと押しが足りなかった。昨秋の初挑戦ブエルタでも(途中棄権)、やっぱり2位が最高位。
つまり「日々安定した走り」には自信がある。オムニアムの中ではエリミネーションが一番得意と断言するように、「負けない走り」にも定評あり。だからこそ今季2023年はワンデーレースの割合を少し減らし、ステージレースに重点を置くつもりなのだとか。もちろんポイント賞ジャージ向きの脚質だと自覚しているし、今ツールではマイヨ・ヴェール着用のチャンスも狙っていくつもりだけれど……総合争いにも大いに興味がある。過去2つのレースで総合優勝を果たし、このダウンアンダーでも堂々総合10位に食い込んだように、別の手法で勝利とUCIポイント収集を追い求める。
text:宮本あさか