ブノワ・コスヌフロワ

ブノワ・コスヌフロワBenoît COSNEFROY

- チーム
- AG2Rシトロエン
- 生年月日
- 1995年10月17日
- 身長/体重
- 179cm/64kg
- 国籍
- フランス
- Strava
- @BenoitCosnefroy
- benoit.cosnefroy
- Benoit Cosnefroy
- 【Past results】
- 2019年:パリ〜カマンベール優勝、グランプリ・ド・プリュムレック=モルビアン優勝、ポリノルマンド優勝、ツール・デュ・リムザン総合優勝&ヤングライダー賞
- 2020年:グランプリ・シクリスト・ラ・マルセイエーズ優勝、エトワール・ド・ベセージュ総合優勝、ラ・フレーシュ・ワロンヌ2位、パリ〜トゥール2位
- 2021年:ツール・デュ・フィニステール優勝、ブルターニュ・クラシック・ウエスト=フランス優勝
- 2022年:グランプリ・シクリスト・ド・ケベック 優勝、サルト・サーキット総合2位
自分にはできる。そんな確信を間違いなく強めている。一昨夏のブルターニュ・クラシックでついにワールドツアーレベルのワンデーを勝ち取った。さらに昨秋はGPケベックでも勝ち星をつかんだ。6年前のU23世界チャンピオンは、今季こそより格の高い伝統のクラシックで両手を挙げたいと意気込む。
あと一歩なのだ。2020年のラ・フレーシュ・ワロンヌでは、最後の一押しが足りずに、2位に泣いた。現存する最古のクラシックのひとつであるパリ空トゥールは、2020年大会、抜け出した一騎打ちスプリントで2位。昨季アムステル・ゴールドレースでも、やはり2人で抜け出し……ミリ単位のスプリントを制したと思われたが……やはり2位に泣いた。
そもそも昨秋の世界選手権「辞退」を宣言していたのは(結局はぎりぎりで招集されてしまうのだけれど)、「自らの勝利の追求」を優先したかったから。階段を一歩上がり、堂々たるエース格として、フランス代表に戻ってきたかったから。それでも最後まで母国のメダル獲得を諦めずに、先頭で牽引を続けた張本人で、同胞ラポルトの2位銀メダルの原動力となった。
それにしてもパンチャーながら「パンチ力」で負かされることが多いのは、自己分析によれば、最終的に違いを生む「持久力」と「決定的な登坂力」が足りないから。すなわちここ数年は3つをバランス良く練習している。それでも純粋なるパンチ力は「絶対にマチューに叶わない」と繰り返し公言しているし、一対一の登坂力ではポガチャルにも及ばないことも分かっている。つまり戦術と筋書きも必要で、それは自分で、自分たちのチームで、有利に作り上げなければならないと考える。
昨秋には元バイアスロン仏ジュニア代表選手で、現在はスポーツ学院の指導者であるマルゴーさんと結婚。「ブブ(Beu Beu)」は人間としても、大きく成熟の時を迎えた。
text:宮本あさか 写真:©Vincent Curutchet