ヤコブ・フルサン
ASTANA - PREMIER TECH
ヤコブ・フルサンJakob FUGLSANG
PROFILE
- チーム
- アスタナ・プレミアテック
- 生年月日
- 1985年3月22日
- 身長/体重
- 182cm/69kg
- 国籍
- デンマーク
- @jakob_fuglsang
- jakobfuglsang_official
- Past results:
- ツール・ド・フランス:2013年総合7位
- ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間1勝
- 2008年・2009年・2010年ツアー・オブ・デンマーク総合優勝
- 2010年・2012年国内選手権個人タイムトライアル優勝
- 2012年ツール・ド・ルクセンブルク総合優勝、ツアー・オブ・オーストリア総合優勝
- 2016年オリンピックロード銀メダル
- 2017年・2019年クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ総合優勝
- 2018年ブエルタ・ア・アンダルシア総合優勝、ツール・ド・スイス総合2位
- 2019年ストラーデ・ビアンケ2位、ティレーノ〜アドリアティコ総合3位、リエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝
- 2020年ブエルタ・ア・アンダルシア総合優勝&ポイント賞、イル・ロンバルディア優勝
エースになって5年。かつてアンディ・シュレクとニバリをツール表彰台最上段へ送り出した有能なアシストに、意識改革のチャンスが、2016年リオ五輪で訪れた。銀メダルで自らのポテンシャルを発見。チーム側に「エースになりたい」と直訴し、晴れて今の地位を勝ち取った。
この5年間、思い通りの成績が出せたわけではない。本人が最も望んだのはグランツール表彰台。しかし前哨戦ドーフィネ総合優勝を手土産に絶好調で乗り込んだツールは(2017年、2019年)、いずれも落車の不運でリタイア。結局ツールでの自己最高成績はいまだ2013年総合7位のままで、かろうじて昨ジロで、グランツール自己最高成績を1つ上げたにすぎない(6位)。
五輪=ワンデーメダリストの脚を最適に活かせたのは、むしろクラシックのほうだ。2019年はアムステル3→フレーシュ・ワロンヌ2→リエージュ1とアルデンヌを席巻し、34歳にして初のモニュメント獲得。しかも翌年ロンバルディアで早くも人生2つ目も手に入れた。
今年はもう二兎は追わない。ワンデー(と1週間程度のステージレース)に全力を注ぎ、ツールは「五輪の調整レース」とさえ言い切る。望みはフランドルで3種類目のモニュメントを穫ること。もちろん東京五輪も、エース生活5年間の成果を示す場にしたい。
text:宮本あさか 写真:©GettySport