ブエルタ・ア・エスパーニャ2022

STAGE 20

第20ステージ

モラルサルサル>プエルト・デ・ナバセラダ

181km
9月10日(土)午後7:25 - 深夜1:30
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
グアダラマ山脈にて5つの難関峠
 

コースの特徴

第20ステージ

大会閉幕まで約24時間。この機を逃せば、もはや総合の順列をひっくり返すことは出来ない。グアダラマ山脈に描かれたコース上には、5つの難関峠が待ち構える。大バトルが勃発する条件は整っている。

クライマーたちにとっては、ステージ優勝を持ち帰る最後のチャンス。マドリード北西からスタートを切ると、選手たちはいきなり、1級山岳プエルト・デ・ナバセラダと対峙する。ブエルタや他のメジャーレースで繰り返し使用されてきたこの難峠を、例えば2019年大会は北から上ったが、今年は2015年大会同様、南側から攻める(距離10.3km、平均勾配6.8%、最大13%)。

山を越えたら、一旦、30km以上続く長い谷間で仕切り直し。その後に改めて、2つの2級山岳と2つの1級山岳へ次々に挑みかかる。

特に最後の3峠は、息つく暇もないほど、連続で襲いかかる。しかも最後の2峠、つまり1級山岳ラ・モルクエラ(9.4km、6.9%、12%)と1級山岳コトス(10.3km、6.9%、10%)の連続登坂は、まさに2015年第20ステージでファビオ・アルがチーム戦略を炸裂させ、逆転マイヨ・ロホをさらい取ったいわくつきのセットだ!!

ちなみにモルクエラの上りアタックで距離を開き、下りで前待ちしていたチームメート2人の力を借り、さらにタイム差をこじ開けた。当時の敗者デュムラン曰く、テクニカルな下りではなかったからこそ、ひたすらクレイジーに飛ばしたライバルに追いつけなかった。

7年前はコトス峠からの下りフィニッシュだったが、今年は上りきった先で勝負が決する。山頂から尾根道を6.7km走り、この日最初に上ったナバセラダ山頂へとたどり着く。栄光を噛みしめる6.7kmになるか、それとも最後の一瞬まで全力疾走は続くのか。2022年ブエルタの総合争いは、標高1865mの高みで幕を閉じる。

文:宮本あさか

MAP




      
Difference in height
高低差図
第20ステージ
      
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
40km/h 38km/h 36km/h 40km/h 38km/h 36km/h
0km地点 スタート地点 12:45 12:45 12:45 19:45 19:45 19:45
34km地点 1級山岳 13:36 13:38 13:41 20:36 20:38 20:41
126.8km地点 2級山岳 15:55 16:05 16:16 22:55 23:05 23:16
143.7km地点 1級山岳 16:20 16:31 16:44 23:20 23:31 23:44
158.8km地点 中間SP 16:43 16:55 17:09 23:43 23:55 00:09
174.3km地点 1級山岳 17:06 17:20 17:35 00:06 00:20 00:35
181km地点 ゴール地点 17:16 17:30 17:46 00:16 00:30 00:46

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