ブエルタ・ア・エスパーニャ2022

STAGE 09

第9ステージ

ビリャビシオサ>レス・プラエレス

171.4km
8月28日(日)午後7:35 - 深夜1:30
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
大差に直結する最大勾配24%の激坂フィニッシュ
 

コースの特徴

第9ステージ

休息日の前日の、難関山頂フィニッシュ連戦2日目。アストゥリアス地方独特の、海抜の低い土地からにょきっと突き出す山々を相手に、誰もが翌日を気にすることなく全力を尽くす。

2020年第11ステージにもプロトンの出発を見届けたビリャビシオサから、今年は異なる方角へと進路を取る。2年前はスタート直後に南下して3級山岳ラ・カンパを上ったが、この日は4つ目(最後ら2番目)の登場だ。今年は海沿いに東へとちょっと遠出しつつ、西へと折り返して2級トルノ、1級フィト(登坂距離9km、平均勾配6%、最大10%)、3級ラ・リャマをぐるりと巡る。その後ようやく3級ラ・カンパ登坂に取り掛かる。

もちろん、ラ・カンパの次の1級山岳こそが、この日のラスボスなのだ。2018年第14ステージに初めてブエルタで使用されたレス・プラエレスの山道は、登坂距離こそ3.9kmと短いものの、破壊力満点だ。

なにしろ平均勾配は12.9%。途中でわずか数百メートル勾配が緩むがあるせいで、実質的には15%前後の激勾配が延々と続く。しかもアスファルト舗装ほやほやだった初登場時は、最大勾配17%と謳われていたけれど……今回おそらく再計測したのだろう。正確に「24%」と書き換えられた!!

4年前はサイモン・イェーツが山頂を制した。残り1kmのセメント路には8人が団子状態で突入し、ラスト750m、勾配が急激に跳ね上がる地点でのアタック一発で、見事にライバルを振り払った。2位にはたったの2秒差しかつかなかったが、8位には27秒差をつけた。つまり激勾配だからこそ、ぎりぎりのせめぎあいでほとんど差がつかない場合もあれば、激勾配だからこそ、ほんのわずかな脚の緩みが、大差に直結する可能性もある。

激坂を無事によじ登ったら、選手たちは約1000kmをひとっ飛び。大会後半へ向けて、スペイン北海岸から、東の地中海岸へと戦いの場を移す。

文:宮本あさか

MAP




      
Difference in height
高低差図
第9ステージ
      
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
39km/h 37km/h 35km/h 39km/h 37km/h 35km/h
0km地点 スタート地点 12:53 12:53 12:53 19:53 19:53 19:53
55.6km地点 2級山岳 14:18 14:23 14:28 21:18 21:23 21:28
93km地点 1級山岳 15:16 15:23 15:32 22:16 22:23 22:32
118.1km地点 3級山岳 15:54 16:04 16:15 22:54 23:04 23:15
138km地点 中間SP 16:25 16:36 16:49 23:25 23:36 23:49
148.6km地点 3級山岳 16:41 16:53 17:07 23:41 23:53 00:07
171.4km地点 1級山岳
ゴール地点
17:16 17:30 17:46 00:16 00:30 00:46

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