コースの特徴
9月に入り、2022年ブエルタも後半戦に突入。いまだに灼熱の太陽が照りつけるアンダルシア地方で、マイヨ・ロホ争いはますます加熱していく。
ステージの大半は、海辺の、風光明媚な平地を走る。この5月に、記念すべき第1回女子アンダルシア一周の開幕地を務めたサロブレーニャからスタートし、2018年ブエルタ開幕地のマラガを通過。「アンダルシアの白い村」の中でも最も名高い村のひとつ、フリヒリアーナのほんの近くも駆け抜ける。
ステージ後半の小さな丘は、ちょっとした足慣らし程度に過ぎない。残り45kmで、2015年開幕地のマルベリャに挨拶し、残り20km、海抜ほぼゼロ地点のエステポナで中間スプリントを争ったら……突如として目の前には難関峠がそびえ立つ!
いかにもブエルタ特有。平地ステージの果てに、いきなりにょっきり突き出した1級山岳ペニャス・ブランカスは、登坂距離19km、平均勾配6.7%。しかも登坂口でいきなり9%台後半・最大15%の最難関ゾーンが襲いかかるから、のんびり山道に脚を慣らしている暇など皆無。大急ぎでクライマーモードに切り替えねばならない。
決して目新しい山道ではない。2013年大会第8ステージでは、ラスト2kmでメイン集団から飛び出したレオポルド・ケーニッヒが制したし、2016年アンダルシア一周にて、アレハンドロ・バルベルデが区間勝利&総合優勝をもぎ取っている。ただし同2レースのフィニッシュラインから、今回は、さらに5km先へ(標高200m上へ)と脚をのばす。つまり誰にとっても未知なるゾーンに突入し、ここからがある意味、勝負は本番なのだ。
まるで「獣道」のような極細の悪路は、上れば上るほど厳しさを増していく。特にラスト2.5kmは、うねうねとヘアピンカーブが入り組み、勾配も軒並み8%以上(最大14%)。林を抜け出した先に、明るいフィニッシュが待っている。下界には、勝者へのご褒美のように、美しい海のパノラマが広がっている。
文:宮本あさか
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
41km/h | 39km/h | 37km/h | 41km/h | 39km/h | 37km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:34 | 12:34 | 12:34 | 19:34 | 19:34 | 19:34 |
172.4km地点 | 中間SP | 16:46 | 16:59 | 17:13 | 23:46 | 23:59 | 00:13 |
192.7km地点 | 1級山岳 ゴール地点 |
17:16 | 17:30 | 17:46 | 00:16 | 00:30 | 00:46 |