ブエルタ・ア・エスパーニャ2022

STAGE 12

第12ステージ

サロブレーニャ>ペニャス・ブランカス

192.7km
9月1日(木)午後10:50 - 深夜1:30
/ J SPORTS 4J SPORTSオンデマンド
ブエルタ特有の難関峠、「獣道」のような極細の悪路
 

コースの特徴

第12ステージ

9月に入り、2022年ブエルタも後半戦に突入。いまだに灼熱の太陽が照りつけるアンダルシア地方で、マイヨ・ロホ争いはますます加熱していく。

ステージの大半は、海辺の、風光明媚な平地を走る。この5月に、記念すべき第1回女子アンダルシア一周の開幕地を務めたサロブレーニャからスタートし、2018年ブエルタ開幕地のマラガを通過。「アンダルシアの白い村」の中でも最も名高い村のひとつ、フリヒリアーナのほんの近くも駆け抜ける。

ステージ後半の小さな丘は、ちょっとした足慣らし程度に過ぎない。残り45kmで、2015年開幕地のマルベリャに挨拶し、残り20km、海抜ほぼゼロ地点のエステポナで中間スプリントを争ったら……突如として目の前には難関峠がそびえ立つ!

いかにもブエルタ特有。平地ステージの果てに、いきなりにょっきり突き出した1級山岳ペニャス・ブランカスは、登坂距離19km、平均勾配6.7%。しかも登坂口でいきなり9%台後半・最大15%の最難関ゾーンが襲いかかるから、のんびり山道に脚を慣らしている暇など皆無。大急ぎでクライマーモードに切り替えねばならない。

決して目新しい山道ではない。2013年大会第8ステージでは、ラスト2kmでメイン集団から飛び出したレオポルド・ケーニッヒが制したし、2016年アンダルシア一周にて、アレハンドロ・バルベルデが区間勝利&総合優勝をもぎ取っている。ただし同2レースのフィニッシュラインから、今回は、さらに5km先へ(標高200m上へ)と脚をのばす。つまり誰にとっても未知なるゾーンに突入し、ここからがある意味、勝負は本番なのだ。

まるで「獣道」のような極細の悪路は、上れば上るほど厳しさを増していく。特にラスト2.5kmは、うねうねとヘアピンカーブが入り組み、勾配も軒並み8%以上(最大14%)。林を抜け出した先に、明るいフィニッシュが待っている。下界には、勝者へのご褒美のように、美しい海のパノラマが広がっている。

文:宮本あさか

MAP




      
Difference in height
高低差図
第12ステージ
      
Time schedule
タイムスケジュール
距離 ポイント 現地時間 日本時間
41km/h 39km/h 37km/h 41km/h 39km/h 37km/h
0km地点 スタート地点 12:34 12:34 12:34 19:34 19:34 19:34
172.4km地点 中間SP 16:46 16:59 17:13 23:46 23:59 00:13
192.7km地点 1級山岳
ゴール地点
17:16 17:30 17:46 00:16 00:30 00:46

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