コースの特徴
3週間のマイヨ・ロホ争奪戦はちょうど折り返し地点。個人タイムトライアルで全力を尽くした翌日、総合勢は静かな1日を過ごし、オランダでの2日間以来じっと我慢し続けてきたピュアスプリンターたちが、久しぶりに最前線で勝負を挑む。
スタートの正式な自治体名はアルアマ・デ・ムルシアで、スタートラインが引かれるのは……同地に本拠地を構えるエルポソ・アリメンタシオン(いわゆるエルポソ食品会社)の広大な敷地内。2016年大会からブエルタの敢闘賞スポンサーを務め、セラティジット・チャレンジ・バイ・ブエルタ(女性版ブエルタ)のスポンサーでもある同社から、戦いのフラッグは振り下ろされる。
8月最後の日、内陸から海へ。残り112km地点で地中海岸、いわゆる「コスタ・デ・アルメリア」沿いの道に出ると、見渡す限り青い海と白く乾いた大地、そして残り少ない夏の日々を楽しむ海浜客たち。残り85km以降、道は小さなうねりをはらむが、かといってスプリンターたちを悩ませるものではないはずだ。
しばらく地中海のほとりを走ってきたプロトンは、最終盤でカポ・デ・ガタ、つまりガタ岬を東西に横断し、アルメリア湾岸でフィニッシュを争う。残り3.5kmで最後のカーブを曲がったら、あとは海と塩湖に挟まれた真っ平な直線をひたすらもがくのみ!
フィニッシュの目印は、なにもない土地に突き出す白い塔。21世紀初頭は製塩労働者たちの祈りの場であり、その後は岬の外れにぽつんと放置されてきたそうだが、ちょうど10年前に修復されたサリナス教会の前で……最速スプリンターに祝福が与えられる。
文:宮本あさか
Difference in height
高低差図
Time schedule
タイムスケジュール
距離 | ポイント | 現地時間 | 日本時間 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
43km/h | 41km/h | 39km/h | 43km/h | 41km/h | 39km/h | ||
0km地点 | スタート地点 | 12:51 | 12:51 | 12:51 | 19:51 | 19:51 | 19:51 |
181km地点 | 中間SP | 17:03 | 17:15 | 17:29 | 00:03 | 00:15 | 00:29 |
191.2km地点 | ゴール地点 | 17:17 | 17:30 | 17:45 | 00:17 | 00:30 | 00:45 |